1/8:「死にたすぎて草」期
虐待や性被害のトラウマで依存症・PTSD・複雑性PTSDと、名前からして明らかにややこしい精神疾患を患っていた三森みさです。
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今回は依存症・トラウマからの回復プロセスとともに、心境の変化をまとめてみました。全4回です。(※長くなりすぎて見づらいので8回分割しました)
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全て自分の経験で、エビデンスとか心理療法的にどうとかは存じませんが、回復を目指される同じ仲間の皆さんの参考になれば幸いです。
1:「死にたすぎて草」期
子どものころから気づいたときには死にたかったので、どこから切り取ればいいのか悩ましいですね。
とにかく、家庭内の問題で積み重なるトラウマ体験から、フラッシュバック、体調不良、情緒不安定もろもろにより、エクストリーム依存ごっこを繰り返して心身ボロボロの時期でした。13歳からゲームをスタートに、ネット・性・塩分・買い物と依存のコンボを決めまくっていました。
正直、頭がおかしすぎてあまり記憶にありません。
ただ、子どものころからあった「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」「なのにあれもこれもできてない!!」「私はクズ」「うわーーーーーーーーーーーー!!!!!!」が頭の中で止まらず、あるときは自殺未遂、あるときは依存行為で沈静化したつもりでいたのは覚えています。
入院という「休暇」が大事だった
この期間が終わったのは、塩分依存をキメまくった結果、19歳で人工透析手前まで腎ネフローゼを悪化させてしまい、即入院したことです。
入院したのは精神科ではなく泌尿器科でしたが、この「入院」がラッキーでした。
腎臓の治療としてステロイドが大量に必要になり、その副作用で元気すぎて眠れないから…と処方された睡眠薬を飲むことに。するとどうでしょう。13歳の時から悩まされていた不眠症が治ったではありませんか。
やっぱりフラッシュバックにしろ強迫観念にしろ、脳をめちゃめちゃ使ってるので睡眠は重要なんですよね。人間は寝るとちょっとまともになる。
また、「睡眠」の件も含めて「精神的・物理的休暇」を取ったのも良かったと思います。なんなら、ずっと緊張しすぎててこの「休暇」が取れないことがトラウマの性質という側面もあったと思います。
入院中は毎朝献血されて、体調管理してもらって、食事も勝手に出てきて、洗い物をする必要もありません。一人暮らしのタスクの多さで疲弊してた私にとって、それはそれは天国のような環境でした。
暇で暇で暇で暇で暇すぎるのが長期入院中の苦痛あるあるだと思いますが、過剰に働きすぎていた脳を休止させることができて、かなり精神的休養になったと思います。
それでも1ヶ月半もすると飽きちゃって、3ヶ月の入院、1年の養生が必要だったところを、1ヶ月半で無理やり退院させてもらいました。若い。
また、退院後も腎臓がおイカれになってしまったので、食事制限・運動制限・人混み制限など、厳しすぎる養生生活をせざるを得ませんでした。大学の掃除とかイベントも「悪化させるからむしろ来ないでくれ」と、環境的にも休みを指示されました。理解ある大学。
そして精神的な衝動性で激しく動こうにも、腎臓がバクバク痛み出す。肝臓は沈黙の臓器だと言われてますが、腎臓はめちゃくちゃ激しく訴えてくる。左腰がキンキンしてくる。休まざるを得ない。
こうして1ヶ月半の入院と、1年半の養生生活により、10代から止められなかった依存行為の衝動がだいぶ落ち着きました。落ち込んでも、自殺未遂まではいかなくなりました。やっぱり睡眠は最★強です。
次回に続く!