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死別の受け入れ方 〜頼る先は、もうパパではない〜
先日、3人で夕飯を食べていた時のこと。息子の口の周りが赤くなっていることに気づきました。だんだん腫れてきて、「ああ、アレルギーかな」と不安がよぎりました。息子はもともとアレルギー体質で皮膚が弱いので、とりあえず冷やして様子を見ていましたが、なかなか腫れも引かず痒そうです。
まず「#8000」(子どもの救急相談)に電話してみることに。相談した結果、食後45分経っても腫れが引かないなら救急病院に行きましょうと言われました。
息子は、アイスノンで顔を冷やし続け、娘は、保険証の準備、予備のアイスノンの準備、私はタクシーを手配し、救急病院へ向かいました。
顔の下半分が赤く腫れていましたが、幸い病院に着く頃には治ってきました。診察の結果、アレルギー反応の一つということで、今後の治療方針やかかりつけ医でのフォローアップについて説明を受けました。家に着くと痒みも治まり、無事に元の状態に戻りました。
帰りのタクシーの中、3人で、「まずは一旦治ってよかったなあ!私たち、めっちゃテキパキ動いたなあ!」と振り返りました。緊急時でも慌てず、さっさと準備をして行動できるようになっていて、今では頼るべき場所や方法を考えながら落ち着いて対応できるようになっています。
「誰に頼るべきか」「いつ頼るべきか」
もちろん、症状や状況によってはすぐに病院へ行くべき時もありますが、まずは冷静に判断する。そして、頼れる先がいくつかあることで、自分が安心できる。私が落ち着いていると、自然と子どもたちも安心してくれるんだなと感じました。
例えば慌てて真っ先に身内に電話しても、彼らは医者ではなく、隣でこの状況を見ているわけではないので正確な判断はできないし、ただただ心配させるだけ、ということもあります。そう考えると、何を判断すべきか、どこに相談すべきか、事前にいくつか選択肢を持っておくことは、自分自身の安心にもつながるんだなと思います。
これも一つの死別の受け入れなのかも、と感じる瞬間でもありました。立ち直ることはないけれど、現実を少しずつ受け入れる。
「パパ、どうしよ~」なんて、いってる場合ではないのです。
ちなみに、今回息子が反応を起こしたのは、どうやらタコのエキスが原因だったみたいです。今まで、大丈夫だったんですけど、その時の体調にもよるんでしょうね。気をつけます。