一周忌ファミリーコンサート 〜やろっ〜
夫の一周忌とコンサートって、実現可能なのかな?
まず、お世話になっているお寺のご住職に相談に行きました。「ありえない話ではないよ。一周忌とコンサートは、別々にするのもあり、同時に開催するのもあり。音楽礼拝というものは実際あるからね。音楽に合わせた読経もあるしね。」という提案をいただき、絶対に不可能というわけではないということがわかりました。
「じゃあ、やりたい。やります。」と言って、その日は帰宅しました。
まずは、演奏してくれる仲間を集めることにしました。高校時代から付き合いのある友人に連絡してみたところ、快く「参加するわ!」とお返事が。
最初に「出ます!」と声をかけてくれたギターの先生がドラムを担当してくれる方を紹介してくれました。
また、元同僚の先生が、ピアノを担当して下ることになり、さらに、子どもの学校の繋がりからトランペットを演奏してくださる方も見つかりました。みなさん、このコンサートの趣旨を受け入れ、「ぜひ成功させましょう。」「お力添えできればと思っています。」と言ってくださいました。
曲については、心は決まっていました。家族4人で最後に見に行った映画の曲や、夫が大好きだった曲を数曲。私自身はサックスと、ボーカルを担当し、子どもたちにはこれから何を担当するか一緒に相談です。大好きだった音楽や演奏に向き合う時間が増え、心が躍りました。
並行して、ホールを探しました。元々、私は吹奏楽部の顧問をしていたので、その繋がりの先生に相談しました。いくつか、演奏に適したホールを教えてもらい、5か所、実際に訪ねて趣旨を説明し、「ここ!!!」と思ったホールを予約することができました。契約書にサインをした時、吹奏楽部の顧問だった頃を思い出し、懐かしさが込み上げてきました。責任者としてサインをしたり、お金を支払ったり、あの頃の思い出が一気によみがえりました。楽しかったなあ、今回、思いもよらない形で、またコンサートの責任者になるとは・・・。
これから、練習場所の確保、楽譜の準備、印刷、プログラム作成、音響照明案作成、全体の行程表作成、ホール打ち合わせ、司会、録音、撮影、スライド作成、法要自体の準備・・・。
この時点で、一周忌まであと半年です。半年もあります。焦らず、自分の体調を一番に考えながら、そして、周りの皆さんの力を借りて、進めていこうと思いました。
「人生、やりたいことをやって楽しむために生まれてきた」
息子が、教えてくれたことを思い出し。
まず自分がやると決め切って立ち上がる。
次に、顔を上げて声を上げました。
すると、自分には夢を実現させてくれる仲間がこんなにたくさんいました。
「私は一人じゃない」
感謝。
そして、楽しみです。