noteの機能で色々遊んでみるだけの試し書き記事。
■この記事について
本記事はnoteの機能を活用するアイデアについて備忘録程度にまとめたものですが,ここで紹介しているメソッドなどを気に入っていただけましたら,ご自由に参考にしていただいて構いません。今後もし他に何かnoteの機能で出来そうなことを思いついたら,その都度追加するかもしれません。
更新履歴
2021-12-11 「この記事について」に更新履歴欄を追加。「KaTeXでできること」を何箇所か修正。
■リンクの貼り方
URLパラメータ
TEDのリンクを貼り付けてみた。
サイトが日本語に対応していれば,例えば ”?lang=ja” などのパラメータをURL末尾に足して日本語ページのリンクにすることもできる。ただし付け足す文字列はサイトによるし,そもそも日本語版サイトがない場合には使えない。
■ふりがな
圏点
圏点(または傍点,脇点)とは,よく文章のそばに打たれているこの点々のことである。ふりがなの代わりに「・」を打ってあげることで再現できる。使う記号次第で,ゴマ,白ゴマ,白丸,二重丸などのバリエーションを持たせることもできる。
ふりがなの階層
ふりがなの階層は無限に増やせるのかな?
——ダメだった。
要するに,ふりがなの上にさらに圏点を打つ,みたいな凝ったことはできないということ。
例えば下の文章は「ジョジョの奇妙な冒険」におけるポルナレフのセリフからの引用だが,実際の文章は全ての漢字にふりがながあって,その上から圏点が打たれている。残念ながらnoteでそこまでの再現はできない。
■KaTeXでできること
数式を書く
noteで$${\KaTeX}$$を扱えるようになったので,何の脈絡もなくナビエ・ストークス方程式を書く。この式はヨビノリたくみさんの動画からの丸写し。\left と \right を併用した “{}” の表記に少しつまづいたが,これは “{}” の代わりに \lbrace と \rbrace を使うことで解決した。
$$
\rho\left\lbrace\frac{\partial\bm{v}}{\partial t}+(\bm{v}\cdot\nabla\bm{v})\right\rbrace
=-\nabla p+\mu\nabla^{2}\bm{v}+\rho\bm{f}
$$
%以下では見やすさのためにソースコードを何度か改行していますが,
%実際には$$と$$の間でコードを改行してしまうと,
%noteのエディタ上でプレビューが表示されなくなります。
%プレビューを見ながら数式を書きたい場合は
%改行せずコードを書いてください。
$$
\rho \left\lbrace \frac{\partial \bm{v}}{\partial t} + \bm{v} \cdot \nabla \bm{v}) \right\rbrace
= -\nabla p + \mu \nabla^{2} \bm{v} + \rho \bm{f}
$$
alignedを使えば,数式を改行して “=” で揃えることもできる。alignedの代わりにalign*を使っても同様に書けるが,これもプレビューが表示されなくなるので,alignedを使った方が無難。これは正規分布の期待値を求める式。
$$
\begin{aligned} E(x) &= \int_{-\infty}^{\infty} x \frac{1}{\sqrt{2 \pi \sigma^2}} \exp \left\lbrace -\frac{(x - \mu)^2}{2 \sigma^2} \right\rbrace dx \\ &= \int_{-\infty}^{\infty} (\sigma x^{\prime} + \mu) \frac{1}{\sqrt{2 \pi}} \exp \left( -\frac{x^{\prime 2}}{2} \right) dx^{\prime} \\ &= \left\lbrack -\frac{\sigma}{\sqrt{2 \pi}} \exp \left( -\frac{x^{\prime 2}}{2} \right) \right\rbrack_{-\infty}^{\infty} + \mu \int_{-\infty}^{\infty} \frac{1}{\sqrt{2 \pi}} \exp \left( -\frac{x^{\prime 2}}{2} \right) dx^{\prime} \\ &= \mu \end{aligned}
$$
$$
\begin{aligned}
E(x) &= \int_{-\infty}^{\infty} x \frac{1}{\sqrt{2 \pi \sigma^2}} \exp \left\lbrace -\frac{(x - \mu)^2}{2 \sigma^2} \right\rbrace dx \\
&= \int_{-\infty}^{\infty} (\sigma x^{\prime} + \mu) \frac{1}{\sqrt{2 \pi}} \exp \left( -\frac{x^{\prime 2}}{2} \right) dx^{\prime} \\
&= \left\lbrack -\frac{\sigma}{\sqrt{2 \pi}} \exp \left( -\frac{x^{\prime 2}}{2} \right) \right\rbrack_{-\infty}^{\infty}
+ \mu \int_{-\infty}^{\infty} \frac{1}{\sqrt{2 \pi}} \exp \left( -\frac{x^{\prime 2}}{2} \right) dx^{\prime} \\
&= \mu
\end{aligned}
$$
フォントを変える
$${\KaTeX}$$を使って英字フォントを変えることもできる。$${\KaTeX}$$がサポートしているフォントは,$${\text{Roman}, }$$$${\textbf{Bold Face}, }$$$${\textit{Italic}, }$$$${\textit{\textbf{Bold Italic}}, }$$$${\textsf{San Serif}, }$$$${\texttt{teletype}, }$$$${\Bbb{BLACKBOARD \space BOLD}, }$$$${\frak{Fraktur}}$$など様々。
しかし正直言って,数式の中で使うといった余程特殊な場合でない限り,$${\KaTeX}$$を使って下記のようなコードを書くよりも,テキストジェネレータなどで文字を変換してコピペした方が早いように感じる。
$${ \textrm{Roman} }$$
$${ \textbf{Bold Face} }$$
$${ \textit{Italic} }$$
$${ \textit{\textbf{Bold Italic}} }$$
$${ \textsf{San Serif} }$$
$${ \texttt{teletype} }$$
$${ \Bbb{BLACKBOARD \space BOLD} }$$
$${ \frak{Fraktur} }$$
特に$${\textit{“The Quick }\allowbreak \textit{brown fox }\allowbreak\textit{jumps over }\allowbreak\textit{a lazy }\allowbreak\textit{dog.”}}$$のような長い文章を書く場合には,適宜単語間に\allowbreakを挟まないと自動改行してくれないうえ,コードがものすごく長くなり打ち込むのが面倒。
$${
\textit{“The Quick } \allowbreak
\textit{brown fox } \allowbreak
\textit{jumps over } \allowbreak
\textit{a lazy } \allowbreak
\textit{dog.”}
}$$
$$
\small\text{ あえてこんなふうに文章をはみ出させてみる。スクロールすると読める隠しメッセージのような仕掛けには使えそう。}
$$
表を作る
数式だけじゃなく,ごく簡単な表も$${\KaTeX}$$のarrayを使って書ける。
罫線を部分的に消すとか,複数のマスをくっつけるなど,高度なことは$${\KaTeX}$$ではサポートされていないが,ネガティブスペースや表の入れ子を利用すれば,それらを疑似的に再現できなくもない。
$$
\Large\def\arraystretch{1.4}\begin{array}{cc}\begin{array}{c|c|c}\! 〇 \negmedspace & & \! 〇 \! \\ \hline & ✕ & \\ \hline \! 〇\! & ✕ & ✕ \end{array} & \negthickspace\negthickspace\negthickspace\negthickspace\negthickspace\begin{array}{l} 〇 \\ \space \\ \space \end{array}\end{array}
$$
$$
\Large
\def\arraystretch{1.4}
\begin{array}{cc}
\begin{array}{c|c|c}
\! 〇 \negmedspace & & \! 〇 \! \\ \hline
& ✕ & \\ \hline
\! 〇 \! & ✕ & ✕
\end{array}
&
\negthickspace \negthickspace \negthickspace \negthickspace \negthickspace
\begin{array}{l}
〇 \\
\space \\
\space
\end{array}
\end{array}
$$
その他
見出しは$${\KaTeX}$$に対応していないので,見出しに数式を書くことはできない。その他noteの$${\KaTeX}$$でできること・できないことについては,下記note公式の解説記事,または$${\KaTeX}$$のサポートページを確認すべし。
■区切り線
区切り線の使い道がいまいち分からん
■右揃え見出しって何に使うねん
知らんがな。
■おしまい。
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