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育児備忘録

突発性発疹2回目 長い長い戦いの記録

<もう2年も前の話になってしまったが、下書きのまま埋もれていた2022年11月の突発性発疹(2回目)の記録を更新>

2回目の突発が本当に酷くて、41.5℃の発熱を記録するわ、5日間高熱が下がらないわ、脱水になり病院で点滴を受けるわ(なんとか入院は免れた)やっとのことで熱が下がったら今度は発疹が出て別人がのりうつったかのような不機嫌が始まるわ、本気で、泣いた。そしてまたしても夫とわたしはこの間3週間ほど徹夜工場、土日返上で仕事。
思い出すのも辛い日々の記録になるが「1回目の突発の時はどうだったっけ?」などと、自分でもこのnoteを見返す事が多く、記録が役立っているので、今後も特に病気の時などは詳細を残していこうと思う。


1日目  11月16日(水)発熱・ファストドクター

朝起きて娘の顔をさわった瞬間、熱があるとこに気が付く。測ってみると38.2℃。これまでは夕方や夜からの発熱が多く、朝起きていきなり高熱というのは初めて。
この日は夫が会社を休んでくれた。しかし水曜日で、近所の発熱を診てくれる小児科が全てお休み。様子を見ようかとも考えたがなんとなく嫌な予感がしたので、はじめて「ファストドクター」にお願いしてみることに。時間は夜中になるとのことだが予約を取ることができた。
夕方になり熱は40℃超え。やはり往診をお願いしておいて良かった。
診てもらった結果、酸素濃度と胸の音は問題なしとのこと。続いて抗原検査とPCR検査をしてもらう。すぐに結果の出る抗原検査は陰性。少し安心して処方してもらった解熱鎮痛剤を服用させ、就寝。
この日は熱が高くても、遊びたがったりとまだ元気があった。
(ちなみにこの時往診してくれた先生の「今日診察した患者さんは今のところみんなコロナ陽性でした」とのお話しに恐れおののいた。)

2日目  11月17日(木)41.5度

朝から39℃の熱。食欲はあるが朝ごはんを少し吐く。
午前中かかりつけのクリニックへ。
熱が出た当日は結果も出にくいとのことで、こちらでもコロナの抗原検査とPCR検査をしてもらうが、全て陰性。何かしらのウイルス感染かな、とのことで解熱剤と吐き止めの薬を処方してもらう。
昼になって昨夜ファストドクターの方で検査してもらったPCRの方も、陰性だった旨連絡をうける。

しかし夕方から更に熱が上がり、21時過ぎに41.5℃超え。41.5℃という体温計の表示は初めて見た。
痙攣などの症状はないが、これ以上熱が高くなっても大丈夫なんだろか、と不安になり、小児救急に電話で相談。「熱がこもっている可能性もあるので、布団を外してしばらくして再度検温しても変化がなければ、夜中でも急患で受診が必要」と教えてもらう。
指示通りにするも熱は下がらず、病院の予約のため今度は消防の方の救急相談に電話。こちらでは、熱の高さよりも脱水の方が急を要すると教えてもらう。「水分を自力で取ることができなければ、夜中でも早めに急患で」とのこと。
いつもはぐびぐび水を飲んでくれる娘だが、喉が痛いのかこの頃からなかなか水分をとってくれなくなっていた。しかし病院に行く準備やらで右往左往しているうちに水を飲み始めたので、いったん朝まで様子を見ることに。

3日目  11月17日(金)脱水

朝起きてオムツを変えようとすると、全くおしっこが出ていない。やはり脱水かもと、急ぎかかりつけのクリニックへ。
昨日の熱の高さを伝えるが、やはり熱の高さはあまり問題ではないようで、少しづつ経口補水液を飲ませるように指導を受ける。経過を見るため明日も受診してくださいとのこと。
この日もとにかく熱が下がらない。朝からずっと39℃台で夕方から夜には40℃超え。いつもは熱があっても元気なのだが、今回はおしゃべりもせずぐったり寝ている時間が多く、心配に。

4日目  11月17日(土)大学病院へ。入院の危機

この日は朝から40℃以上の熱。
経過を見てもらうため予約していたクリニックに。土曜日なので夫が連れて行ってくれた。高熱も4日目ということで血液検査をしてもらうことに。
結果はそこまで状態は悪くなさそうだが血糖値が下がっており、脱水もあるとのこと。もしかしたら隠れた肺炎などがある可能性も・・・とのことで、大学病院を紹介してもらい、夫がそのまま連れて行ってくれることに。

大学病院でもろもろの感染症の検査と血液検査をしてもらう。
まずは脱水のため14時頃から点滴を開始。経過を見て入院になるかも、とのことで、わたしは家で入院準備をした後、来週必須の仕事を終わらせるべく作業。
結局入院にはならず、時間をかけて点滴をしてもらうことに。娘と夫は19時頃に帰宅した。
血液検査の結果は脱水と塩分不足、炎症反応はあるものの特に悪いところはなさそうとのことで、ひと安心。
しかし帰宅後も熱は全く下がる気配なく、とにかくずっとぐったりしている。目もうつろ。いつものおしゃべりもなく、こちらの顔を見ることもなく、ただうとうとしている。
こんなに元気がないのは本当にはじめてで、どんどん不安に。

5日目  11月18日(日) 解熱後発疹あらわる

点滴のためか下痢がはじまる。
この日も朝から39℃の以上の熱があったが、夕方遅めの時間になって急に37℃台に下がる。同時に体にうっすら赤い発疹が出てくる。
この発疹が出た頃から、さらに無気力に。そして激しい不機嫌が始まる。
ご飯は少しずつ、うどんやビスケットが食べられるように。しかしぐったりしていて自分で起きあがろうともせず、一日中うとうとしている。
おしゃべりもせず、笑いもせず、顔もむくんで目に光がなく、すっかり別人のよう。

6日目  11月19日(月) 本当の地獄のはじまり

朝起きた瞬間から転げ回って泣く。
こちらが話しかけても意味不明の言葉を何度も何度もくり返し叫んで、ずーっと泣いている。飲み物拒否。ご飯も拒否。泣くと顔の湿疹が赤く浮き出る。そしてまぶたが重く腫れている。
普段の娘の面影が一切なく、別人としか思えない様子に、これは何かに取り憑かれてしまったのでは・・・と本気で思い、おはらい(?)などの相談先を本気でググりそうになる。

新たに出現した発疹を診てもらうため、この日もかかりつけクリニックに。ぐったりした様子の娘に、先生は話しかけたりしながら丁寧に様子を見てくれた。
結果は2回目の突発性発疹ではないかとのこと。突発性発疹には7月にかかっているのだが、6型と7型の2種類あり、まれに7型に罹患する子がいるそう。
ちなみに娘はこのクリニックの先生にとても懐いており、普段は病院の前を通る度に「病院に行きたい!」と騒ぐほどなのだが、この日は先生が質問しても顔を背けたまま聞こえていないかのような様子だった。それでも最後だけうっすらバイバイした。

先生は、やっと熱が下がったのでここからは体調がよくなるまで根気よく見ていくしかないけど、症状も重いので経過を見るため次の日も来てくださいとのこと。気分転換も大切なので、少しくらいお散歩してもいいですよと言ってもらったので、ぐるりと遠回りして帰宅。

その後も娘は悪魔に取り憑かれたかのように様子がおかしいまま。ほとんどの時間を泣いて大暴れして過ごす。
連日の看病、通院に加え、この尋常ならざる不機嫌対応による心労。
抱っこの時間も新生児の頃のように増え、その上で夜中になんとか仕事をこなし続けること6日目。(そして夜中も20分置きくらいに泣く)
HPもMPも真っ赤な瀕死ゲージのまま「いのちだいじに」モードで2回目突発ステージが終わるのを待つ夫とわたし。

7日目  11月20日(火) 抱っこひも稼働

夫が午前休を取り娘をクリニックへ連れて行ってくれた。
この週末、コロナの2回目ワクチン接種の予定だったのだが、それは2週間開けてからにしてくださいとのこと。

抱っこしていないと延々泣き叫ぶため、帰宅後は赤ちゃんの時に使用していた抱っこひもを引っ張り出し、わたしが抱っこしたまま仕事。
ただこの日から本当に少しずつ、ご飯の時間などの一瞬だけ人間の心を取り戻したような瞬間が見られるように。
やっと言葉も思い出したのか、一言二言だけ明るい顔で話すことも。しかしその数秒後には、また光のない表情でイヤイヤし始める。突発になる前より顔が小さくなり、すっかりやつれてしまった娘。かわいそうに。
この日も23時頃から仕事を始める。

8日目  11月23日(水)自力で歩く

朝起きた瞬間から延々泣いている。
食事の時だけ人間に戻りポツポツ会話をするも、他の時間は話も何も通じない。
ただ、ままごとや動物のフィギュアで遊ぶなど、少しだけいつものようなやりとりをする時間が出てきた。
飲み物、食べ物、オムツ拒否が相変わらず激しい。一度泣きだすと狂ったように泣きつづける。
食欲は戻らないが、経口補水液やポカリスエットは積極的に飲んでくれるようになってきた。
そしてこの日の夜、やっと自分で立って部屋の中を歩いた。この時まで起き上がることもしなかったので、大歓喜。もう1週間以上も寝ていたので筋力が落ちたのか、まだ体力が戻っていないのか、足元はおぼつかない様子。

9日目  11月24日(木)回復期

この日からやっと食欲が復活。
まだまだ謎のいやいやで悪魔のように荒ぶる時間はあるものの、笑顔も増えやっといつもの娘に戻ってきてくれたようだ。

この次の日、10日目にしてやっと保育園に復帰。やはりいつもより機嫌は悪かったが、久々に先生やお友達とに会えて嬉しかった様子。
この後も夜泣きやいやいやはしばらく続いたが、段々に体力も回復し12月に入るころにはすっかり元気になった。

2024年4月追記
過ぎ去ってしまえばこれも思い出なのだが、今読んでも胃が痛くなる辛さであった。
合併症などもなく元気に回復してくれて本当によかった。
夜中に往診してくれたファストドクターの先生、かかりつけの小児科の先生、大学病院の先生、看護師さんたち、すべての医療機関の方々に感謝である。(おおげさでなく神と天使に見える。)
子育てをするようになってから、本当にいろいろな人に救われて生きていることを実感する毎日。


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