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社会に出る前に、世界に出ることにした
1年の浪人、2年の休学生活を経て、社会においてデザイナーという肩書きで内定をもらい、就職活動を終えた。
振り返ってみると、もともと高校までサッカー少年だった僕は、大学生活からはちゃんと社会に出て胸を晴れるような職業を!これから情熱を注げるものを見つける!と意気込み、いろんなことにトライした学生生活だった。
営業の学生団体でひたすら電話をかけまくり、短期語学留学や、海外インターン、プログラミング、そしてデザイナーという社会の課題にものづくりの力で解決しようとする人たちに憧れ、2年間のデザイン修行に挑み、晴れてデザイナーとして内定をもらうことができた。
一度、いろいろやってみたけど、なかなか上手くいかなくて悔しくて、ブログに書きなぐったところ、初めてバズるということを経験してすごく焦った。ただ意識高いことを書いて炎上したと思ったら、意外とネットの人は優しかった。
そんなやりたいことわからない症候群の僕は、なりたい理想像を見つけ、社会において、組織において、チームにおいてデザイナーという役割を得ることができた。しかし、いざなりたい自分に近づいたけれども、「あれ、そもそも何をデザインするんだろう?」という足を止めるような疑問に立ちふさがってしまった。
結局、サッカーしてる時と同じように、仕事してる時も、目の前のボールを追いかけて一生懸命になる方が楽なのだ。でも、ふと足を止めた時に、考えてしまう。
「あれ、何のために生きてるんだろう?」
そういった具合に。
やりたいことを見つけ、2年休学して、復学し、内定をもらったけれど、実際に就職するのは半年後。意外と時間ができてしまい、あと半年何をしようか考えていたら、社会に出る前にもうちょっと、世界に出たくなった。
就職活動中にインドに行った
就職活動中のGWに入る前、なぜか急に「今しかない!」という気持ちがして、初めてインドという国に行くことを決めた。
就職活動はちゃんと悪戦苦闘し、まだ内定ももらってないのに、GWの一週間前にチケットを取り、Amazonで格安のバックパックをポチった。チケットはGW価格の2倍の値段、バックパックが届いたのは出発の2日前だった。
インドにきた時、「あ、本当にきちゃったんだ」と思うぐらいに、急に決めた旅だった。
海外はちょくちょく行ったことがあったけれど、インドという国はやはり衝撃的だった。
空港についた途端、タクシードライバーが俺のに乗れ乗れと詰め寄ってくる。「もう宿のドライバーを予約してるよ」と言うと、
「そいつは今日休みになったよ」とか「おれがそのドライバーだ」「その宿は潰れた。おれのとこに来い」と全く平気な顔で嘘をついてくる。
話しかけてくる人の90%はボッタクろうとしてくる。
やっと現地の人と仲良くなったと思ったら、俺の親の店に遊びにおいでよと誘われ、まーしょうがないかと思って付いていき、お土産ついでに買ったら、「俺の大学の費用も払ってくれる?」と詰め寄られ、それはもう常にカオスだった。
それでも、結局なんだかんだで嫌いになれないインドの人々と、ガンジス川の景色は今でも忘れない。
そのあとは、同じバックパッカーと共に、夜行列車に乗って街を移動し、ラクダに乗って砂漠を渡り、満点の星空の下、みんなで語らいながら砂漠の上で泊まった。
どうでもいいことなんか考える余裕のないほど、毎日が新しいことの連続で、刺激に溢れた日々だった。
情熱は見つけるものではなく、育むのもの
「心から情熱を注げるものって何だろう?」そう考えて今までずっと生きてきた。結局のところ、情熱を注げるものは探したって見つからない。きっと、情熱は育むものだ。
興味あることに挑戦したり、憧れるような人に出会ったり、誰かと競うことで、悔しかったり、嬉しかったり。何かに悪戦苦闘し、壁にぶつかったり、挫折したり。行動して、何かの結果に出会い、初めてそれが自分ごととしてモチベーションとなり、情熱が育まれる。
いい結果が生まれたら、それが楽しくなるだろうし、たとえ失敗したとしても、悔しくなって逆にやる気になったり、同じ境遇の人の気持ちがわかるようになる。人に共感できるようになり、優しくなれる。
家に閉じこもってネットやブログ、本を読んだからといって、知識は得られても体験、情熱は得られない。それはあなたの経験ではないからだ。
だから、旅に出よう。好きなアーティストのライブに行ってもいいし、憧れの人に会いに行くのもいいだろう。やってみたいことがあるなら、興味で終わらず、実際に手を動かしてやってみよう。海外に憧れがあるなら、まず行ってみればいい。
日本という土壌にいるなら、きっとほとんどの人が今すぐ何だってできるはず。チャンスに溢れている。別に大きなことなんてしなくてもいい。まずは小さな一歩から行動してみて、情熱を育んでいけばいい。違ったと思ったら、違うことにチャレンジしたらいい。世界には、トライすらできない人もいっぱいいるのだから。
検索ワードを探す旅へ
これは、自分探しの旅ではない。検索ワードを探す旅だ。インターネットは、あらゆる情報にアクセスできることを可能にしたけれど、自分の興味に近い情報への繋がりを強めたにすぎない。結局、自分がフォローする人や知っている言葉に、近い情報が集まってくる。人は環境に依存してしまうのだ。
知らない世界に飛び出そう。いつもと違う文化を、食べ物を味わうだけでもいい。美しいもの、綺麗な景色を見に行こう。異国の暮らしを、社会の現実をこの目で確かめにいこう。ネットの情報ではない、本当のリアルを、ファクトを、自分の目で見て、体で感じて体験しよう。
そうすれば、世界の、社会の、今まで自分とは無縁だと思っていたことが、自分ごとになり、情熱として育まれるはず。旅に、世界に飛び出そう。
そうやって、過去の自分に、そして今の自分に言い聞かせるように、7kgのバックパックを背負って、僕は社会に出る前に、世界に出ることにした。
今日から約半年間旅をすることに。7kgのバックパックでまずはアジアを回る。その後はまだ未定だけど、リモートで働きながら、世界の素晴らしさをこの目でちゃんと見て感じる旅へ。自分探しではなく、検索ワードを探しに行く旅。見て感じて感性を鍛え、必死に生きる。Get busy livingな旅へGo。 pic.twitter.com/22RpO6WhzR
— みみずのみずの@カンボジア🇰🇭 (@mimizunosuguru) October 5, 2019
次の話はこちら
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