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気が付いたら30年以上、ぼんやり考えていたことを、言語化してみた。

大学で民俗学を専攻していた時に聞いて、ずーーっと今日まで気になり続けていた行事があります。

それが。

虫送り

ぜんぜん聞いたことないっていう方の方が多いと思われるこの行事。

ちょっとネットで調べただけだけど、仏教行事って書いてる人も、農村年中行事って書いている人もいたんだけど。中でもこのかたの表現が気に入ったので選んでみたんですが、どんな表現かっていうとね。

呪術。


いいよね。いい響きだよね。あるよね。年中行事にだって呪術。

この行事、稲作してると絶対的に存在してくる害虫とか、コロナみたいな疫病が毎年村に「どこからともなくやってきちゃう」っていう前提があるんだと思うんです。
自分たちの村から生まれちゃったんじゃなくて、どこかから舞い込んできた。コロナと同じだよね。

でね。村中に蔓延しちゃったその虫と疫病を、村中から集める。
あつめてどうしたかって言うと、

村境まで運んで、燃やしたり、追い出したりした。

ワタシは初めてその行事を知った時、

ええええ、自分ちさえよければいいっていうムラ意識なわけ?
隣りムラに行っちゃえってことなわけ?
ひどくない?
日本人の潜在意識って、そういうかんじ? ええええ?

っていいつつ、さもありなんとも思ってたし、日本に限らず、世界中そんな感じかもなとも思ったりした。

20代だったワタシは、民族性の裏の顔を見た気がして、ちょっとだけ世の中がわかったような気になった。それに、物分かりの良さそうな大人たちも、綺麗ごと並べてるだけじゃないんだ、ああよかったって安心したりもした行事だったので、妙に記憶にのこっているのだ。

面白いなあって思ったのは、「境界線まで運ぶ」っていう考え方。
海に流したり、山の中に閉じ込めるような封じ込め方ではなくて、
村境にもっていって、そこで燃やす。

村境ってなんだ?? 異界とか魔界の入り口でもあるよねっておもってたわけだけど、本当なじゃない??w
ムラ社会の中の、運命共同体でしかない、どうしても一緒に暮らさなくちゃならない集団が持つ境界線って、ちょっとしたサスペンスというか……
なんだか拡大して描いてみたら面白そうだなぁって思いながら、今日までうすぼんやり描いていたんです。が、それが、コロナの時に、ふと広がった感覚があったんです。あれ。ムラの境界線って、

いまは、都道府県かもなって。

ナンバープレート違うと外来種。
地域外住民への恐怖。
観光客への拒絶感。

あれらは、ウィルスへの恐怖をリトマスにして浮かび上がってきた、ムラ境意識じゃないかしら??

でさでさ、●●警察とか言われてたけど、貼り紙はったりしてた、あれ。
あれは呪術の一種だったのかもね。
地域保全のための呪術。


コロナ当時は、●●警察みたいな行為が、とても迷惑なことで、その個人の精神性を疑うとか、歪んだ正義だっていう評価がよくされていて、ワタシもそうだそうだ! って思いながら見てたんだけど、
あれ? 虫送りに似てるじゃん? って思ったら、途端に個人的な行動じゃなくて、ムラ社会の集団意識かしら?
って思って、ずーーーっときになったままなのです。

筆力と知識がないのにワタシにとって難しいこと書くのって、実はとてもハードルが高い!!誤解を招くかも、上手に書ききれないことを書いちゃって、まとまらなかったら恥ずかしい。と、ちょっとドキドキしちゃうんですが、ワタシなりに勇気を出して書きましたw



受付
9月1日より7日まで。

プロジェクト期間
9月9日月曜日から 10月7日月曜日まで

料金や内容については、↑こちらの記事でご確認ください。
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