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店番おばちゃんの小さな喜びをちょっとかいてみる。

今日おはなしした方は、70代半ばだそうですが、60代からダンスを始めていて、それが面白いの! ってウキウキとした手の動きで教えてくれました。手ってウキウキをとても表しますね。
言葉だけじゃなく、またスマホが見せてくれる動画や写真より、その方の手の動きが一番、楽しさを物語っていました。

今年は、青系のお洋服を買いたいの、だってね、ダンスの先生が、青が大好きなんだって。ふとクロゼットをみたら、わたしって青い服を持ってないのよ。紺か藍なの。青が欲しいのよ。

そう意図して、歩いているからでしょう。
今日はともかく青い服をすぐに見つけるそうです。
世の中に、こんなにもたくさんの青があるなんて、驚いてるの。

そういいながら、グレーに青のストライプのパンツを試着すると、右肩をひき、左足を前にだし、モデルさんのようなしぐさで、鏡に立ちました。

わたしは、いま、人生の師に出会ってるな。って直感しました。

お名前も知らないその方との一期一会の時間だったけれど、
わたしは素晴らしい師と出会っている。目の前にいるこのかたは、なんて素晴らしい一瞬を見せてくれてるんだろう。

ダンスのコーチは40代の女性だそうです。
70にして、若いコーチに憧れを抱き、少しでも同じ世界を見ようと、青い服を身に纏おうとしているその初老女性の美しさに、わたしの心は痺れたのです。
もうさ、どうひっくりかえっても、40代コーチの年齢にわたしはならないんだよ。だけど、あっという間に、今日あった70代の人の年齢にはいくわけ。あっという間だと思うんだよね。
そのとき、ムスメほどの年齢の人生の後輩に、憧れたり近づこうって思ったりできる人でありたい。
好きな人のスキを、暮らしに取り入れて楽しいって思える心と財布の余裕を持っている人でありたい。

そんなことを考えながらいたら、10代か20代の若い若い男女カップルが来ました。
女性がちょっと変わったデザインの植木鉢を買ってるんだけど、それをみて、彼氏が
「趣味がニッチすぎて、お前にプレゼントとか買いにくいな。もうこうなったら、キモチだけでいいか?」
って言いいました。
「はぁ? モノだろ、モノ。モノがだめなら金だろ?」
「いやいや、心だよ心。キモチが大事よ!」
っていう、まったくどうでもいいやりとりをずっとしていたので、レジをうちながら、ワタシはうっかりその会話に参加しちゃって
「両方よねぇ」って言ってみました。
そしたら彼女は、まるで自分の後光が射したかのように顔を輝かせて、
「ですよね!!!!!!」
って言ったので、
「そ、しかもお互い様ってことでね!」
と笑ったら、その彼女は素直な人らしく
「あああ。あそっか! ですよねぇ」
ってなんだかこっちが恐縮しちゃうくらい、受け止めてくれてw
そしたら今度は彼氏が
「そうっすね。お互い様だったわ、あはは」
って言いながら、2人は手をつないで帰って行きました。

本日、店番バイトをしながらわたしが出会うべくして出逢ったひとこまでした。

わたしは魂も見た目も美しい老女を目指したいし、お互いにねって思いあえるパートナーシップを持って、暮らしたい。

店番バイトを終えて駅に向かっていたら、夫と息子が二人で電車で出かけてるから、待ち合わせして一緒に帰ろうって、息子からメール。
一緒に暮らしていると、なかなか待ち合わせってしないから、ワタシは家族と待ち合わせするのが、なんか非日常っぽくて大好きなんです。

疲れてたけど、はいよ! って返信して一緒に帰ってきました。
みんな元気に留守になってる家に1人でいるのも好きだし、
みんなで元気に外で待ち合わせも好き。

店番がおわったら1人で乗るいつもの電車。
見慣れた顔の2人と家まで一緒に帰っただけで感じられる、ちょっといつもと違う新鮮な非日常。

疲れたことより、嬉しいことに意識を向けられた自分に、乾杯です。(でも下戸だから飲むのは珈琲か紅茶だけどね)

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