春っぽい毎日のこと【宇宙杯】
たまごまるさんにお誘いいただきまして
「宇宙杯」に参加させていただきます。
「春っぽい」俳句が条件とのこと。
それでは私の春っぽい3句、いきます!!!
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蜂きたる固まる体追う眼(まなこ)
私、蜂が怖いんですよ。まだ1回も刺されたことはないんですけど、あの存在がとにかく怖くて。
この季節、どこからともなくやってくる蜂。教室に舞い込んでくる蜂にも、洗濯物を取り込む時に一緒に入ってくる蜂にも、いつもビクッとさせられて。
「ひい!」と小さな声が出て、まず体が固まります。蜂に遭遇した場合にどうしたらよいのか正解がわからないのと恐怖心で固まっちゃう。でも蜂の動きは気になって、目だけは蜂を追っちゃうんですよね。できればどこか遠くへ飛んでいってくれ、この瞬間に視界から消えてくれ…恐怖の中、期待をこめて必死にその姿を目だけで追うのですが蜂は優雅にまだ私の体の近くにいる…。
そんな毎度の蜂とのたたかい?を詠んでみました。
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味噌漬けの鰆の出番待つ夕餉(ゆうげ)
母が作る鰆の西京焼きが大好きでした。
母が「おいしそうな鰆が出てたから味噌に漬けておいたよ」と言うたびに、私は待ちきれない思いで「もう食べれる?もう味しみたんじゃない?今夜焼こうよ!!」と、うるさく「魚を焼いてくれ」とお願いしてまわる困った食いしん坊娘でした。
今、その頃のことを思い出して自分で味噌に漬けこんでみるのですが、母が作ってくれていた鰆の西京焼きには勝てません。せめてもの気持ちで母より少し長い時間漬けておき、おいしくなるのを待っています。
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真っすぐなアスパラガスを羨望す(せんぼうす)
この俳句を息子に披露した際「え?ママ、アスパラのことが羨ましいの!?なんで?」と不思議がられましたが、そんな気分なんですもん。しかたないんです。そのままの気持ちを詠んでみました。
この季節、瑞々しくて堂々としていて真っすぐで綺麗な黄緑のアスパラガスが出てきます。その姿がとにかく立派に見えるんです。スクッと真っすぐな佇まい、あのおいしさ。若くて、自分の目標に向かってぐんぐん伸びていっている人のように見えて。すごく羨ましいんですよね。アスパラになりたいってわけでもないのですが、なんでしょうかね・・・アスパラって魅力的じゃないですか?
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「美しく華やかな俳句を詠みたい」という願望があるのに私から出てくるのは結局毎度生活感丸出しの言葉ばかりで。
俳句を詠むと「自分」というものが出てくるのだな~と改めて感じることができました。
これが私の春!ドキドキしつつも思いきって参加します。
よろしくお願いいたします。