うちのバカオ ~なんちゃって飯のススメ~ #うちの瞬殺飯
日本国内で食べられるタイ料理のうち、体感としてかなりポピュラーなものってグリーンカレーとガパオだと思うんだけど、実際のところどうなんだろう。
グリーンカレーはもう言わずもがな。
フェス飯とかイベ飯では鉄板メニューになってる感あるし、レトルトでもおなじみだし、なんならこんなんまであるしね。最近ちょっと見かけへんけど。
そして双璧をなすのがガパオライス。
最近はスーパーでも簡単に作れるガパオの素みたいなの出てるし、日本人にも受け入れやすい程よいスパイシーさのおかげか、テレビの料理番組でもよく取り上げられたりしてて、なんとなく幅広い年齢層に浸透しつつあるのかな?って感じがする。
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うちの義理の母チョコさんは、いわゆるエスニック料理が大好き。
友達とランチに出かけたりする時は、今話題のお店や料理を常にチェックしていて、気に入ったメニューはわざわざレシピをメモしてきて家で再現したりしている。
年齢とか全く関係なく、若い頃からなかなかのエピソードをたくさんお持ちの、とってもユニークなママなのだけれど、特にカタカナ関連のインプットとアウトプットがちぐはぐで、周囲を戸惑わせるのが得意技(笑)
たまにその乖離があまりにぶっ飛びすぎていて、何のことを言ってるのかさっぱり分からないことが、ある。
先日、仕事のため朝から娘を義実家に預け、出かけた時のこと。
ちょうど帰宅する私と入れ替わりで仕事に出かけるチョコさんから、「午前中にスーパーに買い出しに行って材料を買っておくから、帰ったらガパオを作っておいて欲しい」との伝言があったとのこと。
帰宅してから言われた通り夕食にガパオライスを人数分作り、娘と共にチョコさんの帰りを待つ。
いそいそと帰ってきたチョコさんは、ドアを開けるなり鼻をクンクンさせて、「ああー、いい匂い!ずっとバカオ食べたかってん!!嬉しいわぁー♡」とご満悦。
えっっ………とぉ………
………
これは、
ガ、パ、オ。
です?けど??
それを聞いた娘が「おばあちゃん、スーパーで買い物する時もずっとバカオ、バカオっておっきい声で言ってたよ。もう、すっごい恥ずかしかった!!」だって。
いやー、ナチュラルすぎてなんも言えねー!!
もう、むしろバカオじゃない方が不自然に聞こえるのはなんで!?
みたいなこと、日常茶飯事なんです。このお方。
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ということで、前置きがめちゃめちゃ長くなりましたが、我が家の『バカオ』のなんちゃってレシピを紹介してみようかなと思います。
もともと、#うちの瞬殺飯 でレシピ載せようとしてたんですけど、チョコさんのおかげで新しいタグ思いついちゃいました。
これいいかも。
私は辛いもの好きなので、タイとかベトナムとかのアジア料理に目がないんですが、こどもがいるとなかなか本場のレシピでは作りづらい。そんな時、勝手に調味料を変えてマイルド仕様にしてみたり、お高い食材の代わりに手に入りやすいもので置き換えて、謎の創作料理『なんちゃって飯』ができることってありません?
今日は、近所の方からお庭に伸び放題の、もう花が咲きまくってる立派なバジルを山盛りいただいちゃって。香りがものすっごく強くて、これはどう見てもガパオ向きでしょ♪って感じだったので、迷わず夕食メニューはこれに決まり!となりました。
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我が家のバカオ(ガパオともいう笑)
★材料★(2人分)
鶏もも肉 1枚 ひと口大にカット
にんにく 2片 みじん切り
玉ねぎ 半個 みじん切り
ピーマン 3~4個 粗みじん切り
※あれば 赤・黄パプリカ 半個ずつ 粗みじん切り
バジル 山盛り(スーパーのパックなら2個以上)粗みじん切り
ナンプラー(魚醤) 大さじ2
オイスターソース 小さじ1
塩・胡椒 少々
砂糖 小さじ1/2(お好みで)
★つくりかた★
1.鶏もも肉(ひと口大カット)に塩・胡椒を振り、よく揉み込んだら油を引いたフライパンににんにくと共に入れ、軽く炒める。←ナンプラー(分量外)をさっと鍋肌に一回しして、炒めた肉はいったん皿にあげておく。
面倒ならよくあるレシピの挽き肉でも構いませんが、美味しさを追求したい我が家では、お肉は鶏でも豚でも、もっぱら手切りです!ちなみに豚肉の時は豚バラ厚切りをカットして使います。そんなに細かくしなくてもざっくりで大丈夫。
2.玉ねぎ(みじん切り)を炒め、透明になってきたらピーマン(粗みじん)と、あれば赤・黄パプリカ(粗みじん)を入れて塩・胡椒を少々振り、さらに炒める。
パプリカを入れる場合はその分ピーマンを少し減らしてもいいかも。単に彩りが映えるというだけなので、パプリカわざわざ買うの高いよ!って時は全部ピーマンでもよし。我が家では、ガパオとは単なるバジル入り肉野菜炒めととらえているので、冷蔵庫の余り野菜をなんでも入れちゃってOK!
3.野菜が柔らかくなったら、あげておいた肉をフライパンに戻し、バジルを加えて少し炒める。仕上げに砂糖、ナンプラー、オイスターソースを入れて炒める。
砂糖はお好みで入れても入れなくてもOK。辛味をつけるときはメリハリが効くので入れた方が美味しい気がする。とにかくタイではなんにでも砂糖ぶっ込むので、うちはなんとなく入れてます。大人用に全体的に辛くしたい時は、ここで一緒に唐辛子などの辛味を入れる。こどもも一緒に食べる場合は、辛味はここで入れずに後入れ方式で個々にお皿の中で。バジルがない場合は市販のガパオの素を使ってもOK。その場合は他の調味料は味をみながら調整する。あ、ナンプラーと言いつつ、我が家はヌックマムとしこの露(愛知の魚醤)の併用です。魚醤ならなんでもよし(笑)
4.ご飯に添えて、お好みで目玉焼きを乗せる。
目玉焼きはタイ風にするなら油たっぷり、揚げ焼きなの!?くらいで。日本のタイ料理店ではほぼ半熟目玉焼きが乗ってますが、現地では意外とよく焼き派が多い気がする。うちではこどもも食べるので、辛味はお皿で混ぜながら個々に調整。ちなみに私はいつも辛味は柚子胡椒で。タイのプリッキーヌほどの辛味はないけど、青唐辛子で仲間な気がするから。あと柚子風味でなんとなく、ちょっとマナーオかけたみたいな爽やかさが地味に旨し。
そういえばガパオが名物で、頼んだらスタッフがすごい音立てて両手に持ったスプーンで混ぜてくれる某エスニック料理店、一時期流行りましたよね。
実は私、昔あそこで少し働いてたことあるんですよ。ランチスタッフだったんで、私はお客様のものを混ぜたことはありませんでしたが。
ガパオはランチ時は鶏肉のみ、ディナー時は牛肉もありで、運んだら了承を得て目の前で混ぜてさしあげるっていう謎のハウスルールがありました。
現地のひとたちを見てると、あんまりガチャガチャ混ぜたりしないんですよね。ご飯とおかずとして自然に食べてる。あのお店のおかげで、日本では何となくガパオとは最初にめっちゃ混ぜて食べるもの、っていう先入観できたんじゃないのか…って勝手に思っています(笑)
今でもガパオ頼んだら、ああやって混ぜてくれるのかな?
最近ご無沙汰しているので、今度伺ってみようかな。
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そうそう、ガパオは挽き肉を使えば、瞬殺飯としてもなかなか優秀なのではないかなと思います。特に、辛くても大丈夫な大人向けの場合は、わざわざバジル刻まなくても市販のガパオの素を買い置きしておけば、肉と野菜を炒めるだけの瞬殺飯!
ただし、市販のガパオの素は味付けに個体差かなりあるみたいなので要注意。
カルディで買った瓶入りのは、かなり辛くてこどもには不向きでした。
★本日のMVP★
バジル冷凍作戦!
うちでは、フレッシュなバジルが手に入ったらガパオを作るのですが、シーズンなら道の駅などで山盛り100円とか、破格で見かけることがあります。そういう時ごっそりとまとめ買いして、洗ってそのまま大きめのジップロックへ入れて冷凍庫へ。
凍ったらモミモミすると葉っぱだけがいい感じに粉砕されて取れます。太い枝?というか茎のところを外してそのまま冷凍保存しておけば、あとはバサッと凍ったままフライパンへIN!使いたい時いつでも簡単に使えて便利です。
今回もバジル大漁につき相当な量を冷凍しておいたので、当分ガパオ作るには困りません。嬉しいなぁ♪
これでいつでも思い立ったらタイ気分。
★なんちゃってポイント: ざっくりでもいい。肉は手で切れ!
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さあ、皆さんも食卓にぜひ、なんちゃってガパオを!
いや、バカオを!!
マイペンライ、マイペンライよー!