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私がピラティスを始めた理由

私がピラティスのインストラクター資格をとろうとおもったのは2020年。パンデミックの年だ。

みんな鬱々としていた時期で、夜は友人とオンラインなどで話したり飲み会したりしていた時期だ。

その時、友人の何人かが、私に「ピラティス教えて」と言ってきた。パンデミックの最中は運動不足の人が増えたし、わたしは以前からピラティスを習っていたので、それを教えてくれというのだ。

Youtubeを見たりして、オンラインで(遊び半分)教えたりしたが、(もちろん無料。)すぐいきづまった。Youtube番組によって言う内容も違うし、教えるならばちゃんと自分が理解してからにしよう、と思ったのが動機だ。

ピラティスにもいろいろな種類がある。

私が資格をとったのはstottピラティスというものだ。
そもそもピラティスはドイツ人のピラティス氏が第一次大戦で戦った時に捕虜として収容された際、虚弱だった自らを鍛えるために行ってきたことをもとに他の収容された兵士たちのリハビリなどを行ったことからできたものであり、ピラティス氏は戦後にニューヨークでスタジオを開き、当時のダンサーやスポーツ選手をクライアントとして彼らの体のメンテナンス、教化を指導したというところから始まる。

ピラティス氏が亡くなった後、弟子たちがそれぞれに分かれて、そして団体がいくつもできていき。。。という感じで今に至るようだ。

私が若いころは(わたしは1965年生まれ)ピラティスというものはなく、ヨガはあったが、「瞑想」「お香」「うす暗い部屋」「長い髪のインストラクター」などのステレオタイプなイメージがあり、もともと理系的な考え方の私には受け入れがたい精神世界が強い感じで、手を出すつもりもなかった。

しかし、ハリウッドの女優や歌手などがピラティスをしている、というのは2000年ごろから雑誌などで知っていた。そのころから興味はあったが、それをする機会がなく、私が初めてピラティスをしたのはおそらく2005年ごろだ。ちょうど、10年ほど続けていたフラメンコをやめたころで、何か運動しなくては・・・ということでスタジオでグループレッスンではじめた。
その時のインストラクターの女性が、「ガードルなんていりません。筋肉がガードルの役目をしてくれるのだから。」と堂々と言い切ったのが印象的であった。

しかし、週に1回とはいえ、仕事が終わっていくのはちょっときつかったし、そのころから犬を飼い始めたので、余計に足が遠のき、数か月でやめた。その後ブランクがあったが、心残りではあったのでパンデミックの数年前から再びピラティスを始めていた。

私がピラティスを始めた理由は、
①きれいに体型を保ちたい。
②故障しにくい体をつくりたい。
ということ。
そしてもう一つは「ピラティスの考え方が好き」ということだ。

ピラティスインストラクター資格をとったとき、同じクラスに15人ほどいたと思うが、過去に腰痛やひどい肩こりなどの症状があったがピラティスをはじめてそれが改善したことが動機、など、自分がピラティスで恩恵を受けたことが理由の人たちは案外いた。
私にはそういった理由はなかったが、上記のごとく、ピラティスの考え方が好きだった。

『創始者のピラティス氏は、収容所で鬱々と過ごしていた時、窓の外にいる猫を見つけた。猫は、のびのびと自由に動き、その背骨はしなやかに動いた。一方窓の中を見ると、テーブルに背を曲げた状態で腰掛けトランプをしている仲間たち。』
たしか当時そういった文章をどこかで読んだ覚えがある。ピラティスでは脊柱(背骨)にアプローチする感じが強い気がする。
姿勢が悪い人たちは重力に負けがちだ。年をとるとさらにその傾向が強くなる。
重力に負けない、自由な長い背骨。

そう、自由で長く、しなやかな背骨。

わたしはそれを保ちたくてピラティスを始めたのかな、と今あらためて思う。

次回は、しかしそれでもわたしがフランクリンメソッドをさらに学んだ理由などを書こうと思う。

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