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今の子は、干支を言えるのか?
2023年も最終日になった。
今年は辰年だった。
昨日重い腰をあげて大掃除を大方(まだ終わってないが。。。)済ませ、玄関の下駄箱棚の上に龍の置物を出した。
茶道では「送り干支」と言って、12月のお稽古ではその年の干支にちなんだお道具を使ったりする。だって、その干支のお道具に出会えるのは12年後かもしれないから。
今はしていないが、茶道は何のかんので20年くらいは裏千家を習っていた。その頃はやっつけ仕事的にお稽古に行っていたのでぐっとこなかったが、今さらになって日本的にいいしきたり継承だったり、古い日本の文化を理解するのに役立つことだったなと思う。
十二支のうち、ねずみは五穀豊穣(お米)に関わるから秋のお米収穫の時期に、うさぎはお月見の時期などにも使えたりするので、いかにもお正月らしいおめでたすぎる柄でなければ毎年使うときがあるかもしれないが、龍や蛇はどうかな。。。
たとえば辰年に生まれた人のお誕生日をお祝いするお茶会などであればその方の干支のものをあえてお道具として使う、ということもできるかもしれないが、わたしの今の生活ではほぼもうこの龍の置物にお目にかかることは12年後まであるまい。
そしてだんだん自分が年を重ねてくると、12年後って、私どうしてるだろう?というより、元気だろうか?などの考えがちらっと頭をよぎってしまったりする。いけないいけない(笑)。
私が小さいころは、祖母もいたし、父母も昭和一けた生まれなので、干支の話はいろいろ聞かされた。神宮館運勢歴?などの名前の白い薄い本(ある程度の年齢の方ならご存じじゃないだろうか?)で、私は八白土星なるものに相当するので、今年の運勢は。。。などと祖母や母からその年の運勢を聞かされた覚えがある。
おととい美容室に行ったとき、わたしより一回り以上年下の美容師さんに、「おこさんたちって干支って言えます?」と聞いてみた。中学生の息子さんがいる方だ。「え~?どうでしょうね?」という答え。そして続けて「あれ?あの子たちの干支って、考えたことない。。。」との答え。
わたしは十二支は数えられるし、おそらくわたしの同年代ならそれが常識のような気がするが(家庭環境にもよるかも?)今の子供や若い人たちはどうなのだろうか?
外国人と話したりするときには、何が今の日本人の常識で、何がそうではないのかは、ある程度アップデートしておかねばならないよなあ、と思う。世代によって考え方も流行りも違うし。
特に日本語を教えたりする人などは、そこのとこ敏感でいたほうがいいのかな、と思ったりした。
Year of the Dragonも残すところ12時間を切った。