見出し画像

パステルアート修行から贈呈へ

しばらくぶりにまたパステル画を描きました。無精なみーみーは絵を描く準備も面倒で、道具を出さないと全く描かないのです。が、もう一つ描く動機がないと描きません。(本業のピアノはすでに楽器を出したりしなくていいので続いている(笑)

前回はパステルが日本から届いたので、意気揚々とロックダウンという無限のフリータイム(意味違う)を使って人生初のパステル画に挑戦していたのですが、ロックダウンが長引くと外に行かなくなり、人とも会わないので刺激を受けず、全てのやる気が失せて想像力もなくなって描く気力が湧かないんですね。でも、今回またパステルを手に取る3つのきっかけができたので、この記事にそのきっかけをお話しながら旧作から新作まで一気にまとめて紹介したいと思います。

きっかけ1→新しいパステルを買った

画像1

新年明けて早々にFaber-Castell社の72色入(ミニサイズ)を購入。前回友人に送ってもらったのは日本のゴンドラ社の36色入で、個人的に日本とヨーロッパの色の違いや描いた感触の違いを知りたかったので大人買いしちゃいました。どちらもソフトパステルで、この違いは言葉では説明しづらいのですが、大まかに言うとFaberは色が強めではっきりしていてクレヨンに近く、指でこすると伸びのあるパステル、ゴンドラは紙に優しく乗る色でFaberと比べると若干硬めの伸びです。みーみーは元々Faberの色鉛筆ファンだったのでパステルもこちらを購入しました。買う前に調べたのですが、色々種類があって悩みましたね…レンブラントとかいうのも良さげでかなり迷ったのですが、最終的にこの2つを選んで損は全く無かったです!

ゴンドラ社と色鉛筆で合わせた絵をご紹介。

初使用時

画像2

画像3

画像4

練習2回目(友人に「温かみのあるショパン」をリクエストされたので)

画像5

でも買っただけじゃ描く動機にまで至らず。色表作って満足して終わりました(笑)

きっかけ2→かもみーるさんの、パステルアートギャラリー募集

パステルを始めてまもないタイミングでこの募集を知り、14日に締め切りのギリギリ滑り込みで参加しました。こんな素敵な企画を立ち上げて頂きこれも何かの縁、パステルを愛する人達とお友達にもなれるかも♡と淡い期待を抱きながら参加を志望しました。

が、前回の作品もそうですがみーみーの絵にはパステル以外のツール、そう、色鉛筆が入っているので果たしてパステル画と言えるのかちょっと不安なのですが、でもまた描くきっかけを頂いたので感謝の意をかもみーるさんにお伝えしたいです。

しかし何を描く?!

実は動機が見つからず、それもあって参加もギリギリまで悩んでました。

最後のきっかけ→旅立つ友人へ贈呈

パステルアートギャラリーの楽しい内容を少し崩してしまうかもしれませんが、最後にやっと重い腰をあげて描こうとなった動機は、今日(2月15日)から三日後に安楽死で旅立つ友人に何か贈りたかったからです。オランダは安楽死が認められている先進的な国で、これまでにも周りの数々の方が安楽死で先に旅立っていき、最初は凄く驚きと不思議な感覚がありましたが、直接知っている方たちはほんの僅かで彼らの最期に立ち会ったわけではないのであまり実感がありませんでした。

しかし今回は直接の年も近く、そして幼い子供もいる方。みーみーはあまり言葉では上手く表現できないタイプなので、その代わりに絵に心とメッセージを込めて友人に贈呈することに決めました。

パステル歴が浅いのと、友人といえど実は出会ってからそんなに時間が経っていないので友人の好きなものが何かあまり良く知らず、何を描いたらよいかわからず時間だけが過ぎていきました。切迫詰まって他の友人に相談したところ、みーみーの動物の絵なら喜ぶよと言われ、みーみーのアイコンでもあるネコとオランダの花を合わせて贈ることにしました。オランダにはネコがカフェやお店に普通にいるシンボル的な動物でもあります。

画像6

ゴンドラ社+Faber-Castell+色鉛筆


色々なメッセージを込めました。

仔猫❁また新たに生まれ変わって世界を楽しめるように

チューリップの花束❁あなたひとりじゃないよ

絵としての意味合いも込めました。仔猫の手が少し上がっているのは、春まであと少しなのに届かなかった無念。それでも絵の中では永遠に枯れることのないお花と一緒にいられる幸せな世界を同時に描いてみました。

この絵を友人に渡した時、とても素敵な笑顔で喜んでくれました。話すのも大変なほど身体が限界にきているのに、とても喜んでお話してくれてみーみーは涙が止まりませんでした。直前に思い立って描いて、もっとここはこうしたほうが良かったとか色々あったけど、友人の最期の笑顔を見てそんな些細なことはどうでもいいと思いました。どんな絵だろうが、心を込めて精一杯描いたものは伝わるのです。

そしてこの絵を渡した最期の面会は奇しくもバレンタインデー。愛する者へ贈る日としてこんなにも人生で一番記憶に残るバレンタインデーは今のところありません。みーみーにとっては悲しくも本当に素敵な一日でもありました。

大変長くなってしまいましたが、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。パステル修行はまだまだ続きますが、初めてパステル画を人に献呈できた記念として一つの区切りとしたいです。

また描いたらアップします🌷

以前のパステル記事はこちら↓



この記事が参加している募集

皆様のサポートは、より楽しんで頂けるよう画材費や取材費、そして今後の活動費として大事に活用させて頂きます!