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下顎腫瘍摘出と神経障害について その1

こんにちは
美々です。

今回は私自身が体験した下顎腫瘍摘出と神経障害について。

約1年半前、腫瘍摘出の手術を受けました。
下顎というと、少し堅苦しいのですが、要は下顎の骨の中にできた腫瘍を摘出しました。
原因は不明で、実は4年前ぐらいからあったらしいです。2.5cmぐらいのピンポン玉ぐらいの大きさのものが顎の骨の中にあったそうです。
幸い、良性の腫瘍のようなもので、骨の繊維や骨になれなかったものがあったようです。
全身麻酔から目覚めてすぐに医師にその腫瘍を見せられたためぼんやりとした記憶しかありませんが確かに取り出されていました。

この腫瘍は発見されるまでは全く自覚症状がなく、何なら人よりも顎の大きさは小さな方。外側からなにか飛び出しているとか異物感も全くありませんでした。
11月も終わり、晩御飯を食べていたら詰めていた銀歯がぽろりと取れ、数分後には地元の歯科に再度詰め物をお願いしに行っていました。
レントゲンを取ってから3年ほど経過していたらしく、レントゲンを取ることになりました。
その際、「昔もあったけど、前よりも腫瘍がおっきくなっているようなので検査してもらえる病院を紹介しますね」と言われました。


(…いやいや、数年前にあったのならなんで教えてくれなかったのか?)

後々自分で調べてみると、顎の骨のというのは意外と腫瘍ができるようで、自然治癒する場合が多いんだそうです。
物にぶつかったり、人に殴られたりでヒビが入り、修復されていくのだとか。そういった場合はレントゲンで異物が見つかっても液体のようなもので満たされているらしく問題はないらしいです。

私の場合、紹介された病院でCTやレントゲン検査を取ったところ
「明らかに悪性の形はしていないのですが、この腫瘍は液体だけだはなく、何かありますね。開いてみないとわからないです。」と言われました。

本当にこればかりは切開してみないとわからないんだそうです。
悪性ですか?良性ですか?というのも、腫瘍を切除して病理検査にかけその結果やっと判断断できるのだそうです。


でも、「開くって何??」と説明をされてもよく分かっていませんでした。

私はてっきり、歯茎の中に膿が溜まっていてそれをちょちょっと取る手術だと思っていたんです。母が経験していて私もそうだろうなと早合点。

しかし、検査方法の説明をされていて気が付きました。


「え?歯茎をめくって、さらに骨を削って中の腫瘍を取り出す????」

「?????????」


歯茎をめくるってなんぞや?ですよね。
正しくは、顎の骨にくっついてる歯茎を剥がして、腫瘍を取って、またその歯茎をを戻して縫ってもとに戻すのだそうです。
しかも、本番の手術はこの検査を行ってから方針を決めるので、2回は最低でも歯茎はがされるということを説明されました。


説明を聞いていたときの私は、怖すぎて震えることもできてなかったと思います。
しかし、担当医の先生が気持ちを察してくれて、検査するかどうか今日その場で決めなくても良いとのこと、不安であれば家族と一緒にまた説明を受けさせてくれるということを教えて下さいました。

頭の中を色々なことがぐるぐる回ります。

コロナ禍真っ最中で高齢の両親をわざわざ田舎から呼び寄せるのも忍びないので一人で説明を受け、一人で入院の準備は術後のあれこれについてやらなくてはいけないのだなと思っていました。
当時は付き合っていた方とも別れ自由気ままに過ごしていたため割と近くに住む友達にもしものときのことを頼めば大丈夫かなと思っていました。


この正体不明の腫瘍をこのまま放置して癌でした、というのが私の中で一番最悪のストーリーでした。
もっと楽しく歌って踊って食べて暮らしたいと常々思っているからです。

母を始め祖父も癌が発症して克服した人たちではありますが、うちの家系何かしら腫瘍ができやすい家系なのだと子供の頃から思っていたこともあり何もせずにこのまま放置しておくという選択肢は私の中にはありませんでした。

怖がりながらも「ついにこの日が来たんだな」と覚悟を決めました。

初めてやってきた大きな病院ではじめましての先生を信頼して検査と手術を受けることを決めた2020年12月クリスマスでした。
「まさかこんなクリスマスになるとはな〜去年は彼とワイン飲んでたな〜」とか思い出していました。
来年1年は手術と体調のことがメインになると強制的に決まった瞬間でした。

……ここまでお読みいただきありがとうございます。
書き始めると案外長くなってきてしまったので、検査入院と準備については日を改めて書き綴ることにします。



ーーー2022年10月現在、
体力は随分と回復しましたが現在も手術を受けた顎に障害が残っています。
寒い日や気圧の低い日は古傷が痛むとはよく聞く話ですが、

担当医曰く、「全然古くない、というか完治していない傷そのものなので痛いと思いますよ(´;ω;`)」と6月ぐらいにしょんぼりされました笑

月日が経つと、『顎は痛いもの』みたいな認識で割と元気に過ごしていますので続きはまた今度。
パワフルでアートな顎の写真をお借りしました。感謝です。

美々


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