小学生にまるごとを使う試み②工夫編
こんにちは。ミミです。
この間、「小学生にまるごとを使う試み①」を書きました。今日はその続編です。
小学生にもまるごとは使える!とは書いたのですが、内容がもともと大人を対象として作られていると思うので、やや(というか結構)変えて使っています。そこで、今日はどんな風に工夫しているのかをちょっと書いてみます。
工夫① 単語をもっと小学生仕様に
これは割とすぐ思いつく工夫ですかね。私は大人にも単語のところは工夫していて、その人が毎日使うであろう(するであろう)言葉、行動(動詞)を加えて使ってきました。
例えば、ピアノの先生をしている生徒さんには「ピアノをひきます」「レッスンをします」などを入れたり。
ということで、こどもさんにも同じような工夫をしています。「家事をします」などは入れず、代わりに「お皿を洗います」「手伝います」など、もっと具体的なことばを入れたり、「ゲームをします」「絵をかきます」も早めに導入。
まるごと入門の「食べ物」のトピックでは、ビール・ワインなどはカットしました。ただ、お父さん、お母さんが好きなものは何?と聞いたときに聞かれれば教えました。
工夫② トピックをもう少し広げて、教える
まるごとには色々なトピックがあって面白いのですが、私の生徒さんにはイマイチなものもありました。(例えば家の説明、町について話す活動、ぼんさいコンテストの回。年齢によっては生徒さんの第一言語でもあまりしたことがない活動などもあったため)
ということで、「(・・曜日)に(科目)があります。」を代わりに入れたり、何月に運動会があるか、など代わりのトピックを用意しました。
ここでは「理科」「算数」などの言葉も導入して、学校についてもっと詳しく話せるようにしました。また、「〜が得意/苦手です。」などもちょっと早めに導入。
また、子供同士の遊びについてもリサーチをして(笑)、日本語の名前を導入しました。
学校についてはかなり生き生きと話してくれる生徒さんばかりだったので、まるごとのトピックからはかなり脱線しつつも、4-5週間かけてじっくり進めました。
トピックが合わないというのは、大人でもあることですが、Can-doで使用場面とゴールを設定して、そこで使える語彙や文法を練習するというやり方はまるごとの組み立てと同じように行いました。
もちろん、この工夫はこちらもやや時間がかかったのでいつもするわけではないです。(でも、してよかった!)
工夫③ クイズはWordWallやジャムボードで楽しく!
これは大人でもしていることですが、子供さんには音や視覚効果を使いまくれるWordWallを愛用しています。
単語やフレーズのクイズをいつもクラスの頭に取り入れていますが、ちょっとつまらなくなりがちだったので、どうしようかな〜と頭を抱えていました。
でもWordWallなら、色々なゲームやテーマがあってとにかく楽しい!宿題にできるものもあるので、いつも活用しています。
また、ジャムボードでは「語彙マインドマップ」を定期的に作って語彙の整理。(これは大人でも同様に行っています。)
工夫④ まるごと理解の練習は予習と復習で活用
最近これは大人でもしているのですが、まるごとの中にある練習はリスニングを除いて、全て宿題にして、レッスンではコミュニケーションを中心に練習しています。
もちろん、最初に形に慣れさせるための練習はするのですが、そのあとはJamboardやWordWallのルーレットなど、ゲーム形式にしたりして話す練習を主にしています。
まるごとの理解は読む練習も書く練習もついているし、基本的には教科書を宿題のワークシート的に使って、Marugoto Plusでもっと練習してもらうようにしているので、宿題としても割と充実しているのが気に入っています!
まとめ
今日はとりあえず工夫を4つ書いてみました。これ以外にもパワポを作る時の工夫だったり、まあ色々あるのですが、それは大人にも同じようにし始めたので特に今回は書きませんでした。
工夫②の「トピックを広げる活動」については、またもっともっと詳しく別記事で書いてみようと思います!
子供さんにレッスンをしている方で、他にもこんな工夫をしているよ〜というのがあったら、ぜひコメントで教えてください!
それではまた。