読破小説個人的感想文
昨日読破したのは伊坂幸太郎の『サブマリン』
同著者『チルドレン』の続編というかまた別の案件のお話。
昔から伊坂幸太郎先生は大好きなので好きフィルター込み込みの感想になります。
相変わらずの陣内さん。そして相変わらずの武藤さん。このコンビ好き。
陣内さんの言ってる事が本当に面白くて声出して笑ってしまう。武藤さんのツッコミや面倒で飲み込んでしまう言葉もとても的確で面白い。
とってもテンポが良くて頭の中で状況や情景がフッと浮かぶぐらい読みやすい2人の掛け合い。
職業も面白い。
家裁に送られてきた少年犯罪が題材なのだけれど少年犯罪は罰する事ではなくて更生が目的だという事も伊坂先生の小説で学んだ。
このシリーズに問わずだけれど、私が伊坂先生を好きな理由の一つに正義の定義を色々な視点で見るところ。そしてある一つの結果をもたらしてもその定義は最後まで問い続ける。
どこまで行っても解決策は出ない案件。
それでもきっとそれでいいんだ悩んで苦しむ事もきっとそれでいいんだって思える作品。
誰かの為に何かをする事も自分の為に何かをする事も誰かの為に自分を傷付けることも自分の為に誰かを傷付けること、何が善いのか悪いのか。言い切れない善悪がある。
私はこの結末がとても好きでした。陣内さんいい奴でした。子供達(きっと善悪の判断はつくであろう年代)も自分の意思あることが描かれている点も好きでした。
子供達に寄り添って尚且つ過干渉にせず個人の思想を自由にしてあげることがどれだけ難しくどれだけ大切かも感じられた。
きっと誰もが昔感じた大人や法律の疑問や納得出来ない感じとか大人になって秩序や常識に縛られてる感じを文字を通して具体的に見えると思います。
『チルドレン』も『サブマリン』も大人と子供の感覚、常識、モヤモヤを感じたい人にオススメ。
結果は出ないけど改めて考えたりこれでいいんだって思い起こすきっかけになると思います。
脳内週間少年ジャンプの腐りかけ厨二病の超個人的感想でした。
読んだ人は御意見御感想教えてください。