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長年積ん読だったハリー・ポッターシリーズを読破できた意外なきっかけ

こんにちは。
私がまだ子供だった頃、小説「ハリー・ポッターと賢者の石」がイギリスから上陸して大流行になり、それ以降新刊が出るたびに楽しみに購入していました。
ところが4巻にあたる「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のクィディッチワールドカップが始まったあたりでカタカナだらけの人物が大量に増え、誰が誰だかわからない状態となり、あえなく撃沈。
長年シリーズが綺麗に並んだ本棚を見るたびに、ちくっと胸が痛むのを気づかぬふりで誤魔化してきましたが、ついにこの度すべての巻を読破しました!
これがなかなか面白い読書体験だったのでシェアしたいと思います。

魔法体験に魅せられて

わたしがもう一度ハリーポッターを読破しようと思えたきっかけは舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の登場でした。
テレビCMや宣伝番組で舞台上に炎が上がったり、箒が浮いたりする舞台演出の動画を沢山見ていて、
「これは自分の目で確かめないと人生損する気がする…!」
と直感的に思ったのです。
なんとかして見にいきたいけど、舞台なのでそこそこいいお値段、しかもハリーたち登場人物が大人になったあとの世界を描いているとあり、
「シリーズ途中で挫折した自分がついていけるのだろうか?」
という一抹の不安はありましたが、チケットが取れるタイミングで思い切ってチャレンジすることにしました。

その後2ヶ月後に控えた舞台当日まで、少しでもストーリーを把握しておこうと、子供時代につまづいてしまった4巻からリハビリすることにしました。
といっても、あの分厚い本を持ち歩き、隙間時間で読むなんて難しすぎるので、現代人の味方、Amazon Audibleで耳から読書作戦を敢行!
電車の乗車時間や家事の隙間に風間杜夫さんの朗読を聴きながら、猛スピードで彼らの冒険を追いかけていきました。

現実は甘くなかった

いよいよ舞台当日。
長編のシリーズ小説は、そこそこ忙しい日常の隙間時間で読破できるほど甘くなく、結局4巻すらまともに読みきれぬまま観劇することになりました。
楽しみにしていた舞台演出も期待通り趣向が凝らされていて面白かったのですが、わたしが1番衝撃を受けたのは各登場人物の意外すぎる未来。

「えっ!この人とこの人が結婚したの?」
「え、この人亡くなってたの?」

このように浦島太郎的な脳内リアクションをしていたのは多分あの会場で私だけだったでしょう…

そこからやる気に火が点いた

細かい経緯がわからないなりに舞台を楽しみましたが、見終わってからじわじわ、ある感情が湧いてきました。

「どういう経緯で舞台のシーンにつながるような展開になったのか、順を追って確かめたい…!」

そこからは自分の中のギアが一段と上がり、なんなら観劇前よりずっと高いモチベーションをもって物語を一気に読了しました。

「あのとき舞台で再現されていたのはこのシーンだったのね!」
という納得感を感じるとともに、
「きちんとここ読んでから観劇したかったーー!」
と悔しさも感じながらの読書はなかなかに新鮮な体験だったし、

いわばスター・ウォーズ的な読み方?(1→2→3→8→4→5→6→7)をしたことにより、だんだん真実が明らかになっていくミステリー要素も加わってゴールできたんじゃないかなと思います。
長編シリーズの攻略にはある程度勢いもいりますね。

とはいえ、これから舞台ハリー・ポッターを見に行きたい、という方にはやっぱり全巻読んでから観劇されることをおすすめします笑
(少なくとも4巻の「三大魔法学校対抗試合」のくだりは読み終えておいた方が良いです。)

読み終えて感じたこと

普通に楽しくシリーズ全作を読み切っている人からしたら、「なんだそれ?」的なエピソードだったかもしれませんね。
それでもこの年になって全作を読み終えたのは私にとって達成感が大きかったです。
長年の積ん読を攻略できたことで、新しい本との出会いをさわやかな気持ちで楽しめる気がしましたし、
登場人物1人1人への理解や愛着が深まったのも最後まで読んだからこそだなぁと実感しています。

シリーズを通してストーリーにたくさん仕掛け…いや、魔法がちりばめられていて、2周目も違った楽しみ方で読めそうだと感じられ、恐れ入りました。いまさらながら世界的大流行の作品の持つパワーを大いに感じられた気がします。
2周目に読む際には「ながら」でなく、紙の本で1字1字ストーリーを噛みしめたいと思います。




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