ささやか物語⑨どん底ではユーモアを〜母に習う本当の逞しさ〜
こんにちわ。ミミです。
今日はミミの母のささやか(じゃない)物語。
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ミミの母も父も割といい歳。もう後期高齢者だ。
ミミは3人兄弟の末っ子なので割と両親が歳がいってからの子供だ。
ミミの周りでは妊娠出産もだが、少しずつ、親の介護や、変な話、両親のエンディングは別に夢物語では無いような年齢に差し掛かってきた。
ミミの母は、やたらとメンタルが強く、毛皮のハート
むしろ父はガラスのハートの持ち主。
真逆な2人も結婚40周年。田舎で仲良く暮らしている。
流行病になってからは暫く会えていないが、ミミは歳を重ねる事に、人生の辛さも知ると同時に両親を尊敬する。
ある日、そんな我が家に大事件が起きた。
<お父さんが倒れて救急車で運ばれた>
急に家族ラインに母からの知らせが流れてきた。
信じられず、ショックのあまりミミの目からは勝手に涙が出ていた。
元々、身体の弱い父…
母も急な事でかなりの動揺していた。
心配しているミミや兄弟に状況を教えるように
搬送されました。
緊急手術になりました。
今、同意書書いて見送りました。
入院なので準備物持ってきて欲しい…(近くに住む兄に向けて)
など
断片的に病院での情報が小出しに送られてきていた。母も誰かに共有しないとたまらないくらい病院で1人ぼっちで不安だったのだと思う。
ミミは駆けつける事も難しく、その情報を待っているのみだった。
待つ間、家族全員、「もしかしたらこのまま…」という嫌な想像をかき消す事に必死だった。
が、
この緊迫する空気の中、だんだんとラインが
「病院の電気暗くなった。怖。」
「で〜じょぶダァ。慣れとるばい。」(どこの方言かも崩壊しているw)
「しかし、病院のイスは固いわ。ケツ痛い…」
「担当医は若くてイケメン✌️」
と母からくだらないLINEが入る。
今まで緊迫していたラインに少しずつスタンプなども入り、束の間、和らいだ空気が流れる。
そうだった、母はいつも
どん底でこそユーモアを大事にする人だった
今すぐにでも声をあげて泣きたいはずの状況に、自分ではなく。ユーモアで周りを温めてくれる。
少しだけ、緩んだ空気は
再び父が無事に戻ってくる事を願う余力を与えてくれた。
深夜3時。
父の容体が安定し、ひとまず安心というところまできて、みんな眠りについた。
次の日、落ち着いた頃にミミは母に電話して
「おとんひとまずよかったね。おかん無理しないでね。大丈夫?」
と聞くと
「今、私が無理しなかったら、誰がすんのよ。人には無理しないといけない時があるんだ。まかせろ〜!!」
といい ガハハと笑った。
この人はどこまでも。逞しい。
逞しすぎて不安にもなるが。。
本当に逞しさは人のために<明るく>振舞える事なのかもしれない。
どん底でこそユーモアを。
電話ごしではあったが、母の背中はカッコ良かった。
母には敵わない。
母の背中を見て、また1つ成長させてもらった。
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その後、父はどんどん回復しております。ご心配なさらず。🌈
皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。