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自分に集中できる空間

いま欲しいものってなんだろう?

動作が怪しくなってきたから新型iPhone
大きなテレビ
素敵な服
大きな冷蔵庫
マスクしてても邪魔にならないひと粒ピアス
新しいシーツ
靴も鞄もあれもこれも欲しい

物欲はたくさんあれど、
どれもなくても
なんとかなるものばかり。

生活している中で
あぁほしいなとしみじみ思うのは

ひとりになれる場所

母親(私だ)の居場所って
キッチンやリビングという方が
多いのではないだろうか。
他の家族は
自室や別の部屋へ行って
ひとりの時間を
意図的に作ることができる。

しかし私には行き先がなく、
常にキッチンかリビングにいるため
そこでひとりの時間を楽しもうにも
いつ誰がくるかもしれないと思うと
心から楽しんだり
作業に集中したりできないか、
わざとなの?という絶妙なタイミングで
ひとりの時間を邪魔されてしまうことがほとんどだ。

家族不在の日中に
好きなことをすればいいというのも違って、
それはそれ、これはこれ。
家族全員が揃う時間帯に
自分に集中したいこともある。

近頃は在宅勤務用に
作業スペースを確保する
段ボール製のブースや
屋内用テントが販売されているから
本気で購入を考えていたりもする。

子どもが大きくなったら
ずっとひとりだよとか、
甘えてくるのは今だけだよとか、
そういう意見も耳にするが、

——そのうちって一体いつなんだろう?

そのうちを待っている間にも
自分がやりたいことをやりたいし、
そのうちって本当にくる保証もない。
(このコロナ禍による生活の変化も保証外の出来事だ)

一緒の時間も
ひとりの時間も
どちらも大切。

ひとり我慢するのではなく
どうしたら実現できるのか
考えなくては。

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大須絵里子
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