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人間はすばらしいと言う心理学

人間はすばらしいという人がいます。
その一方で人間はどうしようもないという人もいます。
本当はどちらなのでしょうか。
なんて、無理に決めつけるようとするのも変なのですが。

それでは聖書にはどう書いてあるのでしょうか。
まず神が人間を創られたとき、
人間は「神の似姿」に創られました。
(旧約聖書「創世記」1章26節)

「神の似姿」とは、神と同じく、知性、感情、意志、
すなわち「人格」を持った存在ということです。
(神は人ではないので、神には「位格」という言葉が
 使われますが、  英語ではどちらも”person “です。)

神は天地創造の終わりにそのすべてをご覧になりました。
聖書には「それは、非常に良かった」とあります。
(旧約聖書「創世記」1章31節)
このことばから人間は創られたとき、
「非常に良かった」ということが分かります。
そうなのです。人間は本来すばらしい存在なのです。

しかし人間(アダムとエバ)は、この後すぐに
蛇にそそのかされ神のことばに背いて、
「善悪の知識の木の実」(りんごじゃありません)を
食べる罪を犯しました。
神は罪を犯した人間をエデンの園から追放しました。
(旧約聖書「創世記」3章)
このときから人間の本質が変わってしまったのです。

この後すぐに人間は嫉みにかられ殺人を犯します。
アダムとエバの子、カインが弟のアベルを殺したのです。
そのカインの子孫のレメクはとんでもないならず者でした。
人はどうしようもない存在に変わってしまいました。
(旧約聖書「創世記」4章)

新約聖書「エペソ人への手紙」2章1-3節には
このような人間の様子がよく描かれています。

"さて、あなたがたは自分の背きと罪の中に死んでいた者であり、
かつては、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んでいました。
私たちもみな、不従順の子らの中にあって、かつては自分の肉の欲のままに生き、肉と心の望むことを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。"
エペソ人への手紙 2章1~3節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

少し難しい話ですが、上の聖書のことばにある、
「空中の権威を持つ支配者」とか、
「不従順の子らの中に今も働いている霊」とは、
サタンのことを指しています。

つまり、私たち人間は今は、
この世の支配者であるサタンに支配されて、
自分の肉の欲望のままに生きる、
実にどうしようもない存在だと書かれているのです。

でもおおくの人はそんな人間の姿に目をそらし、
人間はすばらしいと言います。
ちまたにあふれる自己啓発本はだいたいほとんどが、
「私たちはすばらしい、だから自分を磨くのだ。」
という思想の中で書かれています。

これはいったいどういうことなのでしょうか。

私は、人間の持つこのような心理も、前回お話しした、
「人は常に安心・安全を求めている」という
NLPの根本原則で説明できるのではないかと思っています。
( https://note.com/mimeguminoah/n/n049de3ba6b4b )

人間はまったくどうしようもない存在だという事実は、
これも私たちにとって避けたい危険となります。
避けられるものならば何かしらの行動を起こすのでしょうが、
これが避けられないものである場合は、
自分の精神的安定のために
心はあえて危険を無視することを選びます。

これを心理学の用語で「正常性バイアス」と言います。
これだけ変なウィルスが流行していても、
「私は大丈夫、感染しない」とか思っていませんか。
不況でたくさんの会社が倒産していても、
「うちの会社が倒産するはずがない」とか、
突然自分のいる建物の非常ベルが鳴っても、
「火災訓練かな?」とか思ったりして、
実はこれらのことはみんな正常性バイアスのなせる業なのです。

人間はどうしようもない存在だという
避けられない危険を無視して、
人間はすばらしいと言うことには、もしかしたら
この正常性バイアスが働いているのかもしれません。

それでも安心してください。
神はこのどうしようもない私たちに、
すばらしい確かな救いを用意されておられます。
このことについては以前も書かせていただきましたが、
( https://note.com/mimeguminoah/n/n2bb3b2c06824 )
聖書にはこのことが詳しく書かれています。

このまったくどうしようもない私自身も、
同じ救いをいただいているのです。
ハレルヤ!
なので私はこの世で最も安心安全を感じている男です。

壮大なご計画を持ってすべての人を救われる、
そのような神をすべての人が賛美する、
そんな世の中になりますように。
どうかみなさまひとりひとりに
限りない神の祝福がありますように。

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