蕨市・見廻り隊8(宝樹院)
清和源氏・足利の末葉、蕨城主だった渋川(義基)氏の菩提寺です。川口市芝にある臨済宗建長寺派長徳寺の末寺・宝樹院、右に槇の樹が見えます。
室町幕府は、蕨氏に代わり渋川氏を九州から蕨に派遣して領主とした。渋川氏は同じ将門一族ですが、清和源氏・新田の末流・里見氏との一族間の戦いで1567年に敗れ蕨・渋川氏は滅亡しました。
室町幕府は開府当初から基礎体 力がなく、足利氏の所有する領地は家臣より少ない上に財政面でも家臣より厳しい政権でした。千葉(小川)一族の商人と法華町衆の勢力が強すぎ市井が落ち着かない。幕府の台所を支えていた日明貿易の勘合符を財政難のため売り出すと、幕府は弱体化してしまいました。
「春の水山なき国を流れけり」・蕪村
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