くだらない目的を共有できる人
私が10歳くらいだった頃、よく父と2人きりでチョコレートパフェを食べた。
1ヶ月に1回くらいの頻度だっただろうか。別の用事のために出かけた先の、最寄り駅にある喫茶店やファミレスで、着席してすぐメニューを開いて「チョコレートパフェ」の文字を確認し、私が食べるチョコレートパフェ1つ、父が飲むホットコーヒー1杯を注文するのが恒例だった。
用事の内容は買い物だったり、親戚の見舞いだったりと毎回様々だった。それでも父の私への誘い文句は決まって「一緒にチョコレートパフェを食べに行こう」だ