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「解決したくない」という欲求
おはようございますmimariです。ペンネームビジネスプログラムのセミナーに参加した際、講師のNISHIさんにある質問をしてなるほどなーと実生活にもいかせている気づきをいただいたのでシェアします。
みなさんは一度ぐらい人から相談を聞いたことがありますよね。逆に人に相談を言うこともあったと思います。
悩みを抱えるとアドバイスが欲しくなるので、悩みを抱えている人に出会うと「なにかアドバイスしてあげられることはないかな」と誰でも自然と思うものだと思います。
ですがアドバイスしても
「お金ないからできないな…」
「mimariにはわかんないよね…」
「まぁそういう考えもあるよね…」
という微妙な反応が返ってくる時があります。
中にはこういう会話をした後、雰囲気が悪くなって連絡がつかなくなった友人もいます。
私の言い方が悪かったかな?お節介だったかも?それとも何か地雷踏んだ?と自分が悪いんじゃないかと感じてしまい、最終的に自分がしんどくなってモヤモヤしていたんですよね。
しかし、このような悩みを話すのになんだかんだ解決に動かない人は解決したくない欲求の現れだったのです。つまりただの愚痴です。
だからアドバイスしてもイマイチな反応だったのか!じゃあ誰も悪くないじゃんと私の悩みはすっかり解消されました。
今日はその悩みを解消できた理由を解説していきたいと思います。
「妻(夫)の悩みにアドバイスしたら相手が不機嫌になって冷戦状態になってしまった…」
「友人の相談にアドバイスしたら連絡がつかなくなった…」
「母(父)の悩みが多く聞いていて辛い…」
こういった悩みを抱えている方々へこの記事が参考になれば幸いです。
解決したくないという欲は複雑
解決したくない欲求とは何か理解するべく先日マズローの欲求五段階説を学びました。人間の欲求はこの5段階のどれかに当てはめて説明することができます。
解決したくない欲求はどこに当てはまるのか?それは承認欲求と安全欲求と自己実現欲求の三つが絡むことが多いんじゃないかと思われます。
あるトークを例に出します。
妻「今日は子供がなかなか言うことをきかなくて幼稚園バスに乗り遅れちゃった」
夫「そうなんだ。じゃあ明日からもう少し早起きしたら?」
妻「…」
夫「?」
①上記の妻は承認欲求を夫に求めています。承認欲求を人に求めている人は、他人に自分の価値を認めて欲しいと思っています。
具体的にいうと「大変だったね」「あなたは悪くないよ」などの理解と共感の言葉です。
なのにそこへ解決法を提示しても
「そんなこと聞きたいんじゃない」
「この人は私の気持ちをわかってくれない」
と思われるのが自然だったりします。
つまり、解決法を提示しても相手が前向きにならない時は、ただあなたに愚痴をうなずいて聞いてほしいという承認欲求の現れだったりします。
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②もう一つの理由として安全欲求があります。なぜ愚痴を言うのが安全欲求になるのでしょうか。
問題を解決するためには今までの自分の考え方と行動を変えていく必要があります。ですが、それらを変えるということは今置かれている状況から脱することを意味します。
そういった「今生きられている安全な状況」をある意味脅かすかもしれない行動を脳は避けたがる仕組みがあります。
たとえば、夫に不満がある妻がそれを友人に愚痴るだけで夫本人には本音を伝えないという事は沢山ありますよね。
それはなぜか?
それを言ったら離婚になるかもしれないからです。本音でぶつかってお互いに歩み寄れなくなったら、合わないという共通認識が生まれて離婚することになりかねません。離婚が怖いと思っていればいるほどそういうわずかなリスクも犯せなくなります。
離婚になったら妻としては怖いですよね。専業主婦の方なんかは生活できるか不安になるのが普通です。
それまでの安心で安全な暮らしがなくなるかもしれないと思ったら、少しぐらいの不満も我慢する。誰でもそうなると思います。
だから解決する気のない愚痴を聞いてもらって発散し、心と体の安全を確保して安全欲求を満たそうとするのです。
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③解決したくない欲は自己実現欲求も満たします。
上記でも書いたとおり問題を解決するためには今までの自分の考え方と行動を変えていく必要があります。
それは脳にとってとても大変で面倒なことです。できれば変わらずに解決できれば一番嬉しいのが人間心理。
解決したくない欲は「自分が変わらなくて済むようにしたい」という欲を満たしてくれます。
愚痴を言われた場合の正しい対処法
愚痴を言う本人が無自覚に求めているもの、それは解決法ではなく承認欲求と安全欲求と自己実現欲求を満たしてほしいんだと理解しておくだけで、あなたは人の気持ちを慮れる尊敬すべき人だと思われるでしょう。
妻「今日は子供がなかなか言うことをきかなくて幼稚園バスに乗り遅れちゃった」
夫「それは大変だったね。疲れたんじゃない?今日の寝かしつけは僕がやるから君はゆっくり休んでよ」
妻「ありがとう!とっても助かるわ。あなたこそ無理しないでね。」
前述とは雲泥の差ですね。こんな思いやり溢れる夫だったら妻は毎日夫を尊敬してやまないだろうなぁと個人的には思います。
愚痴を聞かない方が相手のためになる場面もある
上記までは自分にとって大切な人の愚痴を聞く心得を書きました。
自分にとって大切=ベストパートナーというのは人によって変わるとは思いますが、主に下記のような関係の人ではないでしょうか。
・夫や妻
・子供
・両親
・友人
・仕事仲間
・クライアントやお客様
勘違いして欲しくないのは、どんな人の愚痴も理解と共感を示せばいいとは限りません。これは私の実体験がわかりやすいのでお話します。
妊娠中のある日、突然大学の時の男友達から電話がかかってきました。夫に許可を取って電話に出ると「話を聞いてほしい」と言われました。その当時その彼は鬱を患っており、精神が不安定な様子でした。
最初は聞いても30分ぐらいだろうと思い話をしていたら、なんとそれから3時間も話を聞いて欲しいと引き伸ばされたことがあります。
妊娠していてあまり夜更かしできない体だから…と言っても「そうだよね…そういえばこういうこともあってさ」と電話を切る気がない様子。
半ば一方的に電話を切ったあと「お互いのためにも、もう連絡来ても無視しよう」と誓いました。
彼も鬱で大変だったと思いますが、自分の子供と自分の健康を害してまで話を聞いてあげるというのは違います。
それに、話をしていくうちに私が無条件に親切にしている状況が彼をますます依存体質にしてしまっているな…と気がつきました。
無条件に受け入れれば無条件に甘えられます。しかし逆に100%の力で拒否すれば、100%依存はなくなります。
お互いのためにもその方がいいと判断したら、しかるべき対応をとってもいいのです。それが長い目で見てお互いのためになります。
その後風の噂で彼が結婚したという話を聞きました。愚痴ですむうちはちゃんとその人に前を向く力や知恵が備わっているものです。
だから自分ごとのように真剣になって、アドバイスしようと思って自分を消耗しなくていいんです。相手の解決できる力を信じ、話を聞いた後は温かく見守りましょう。
まとめ
ここまで偉そうに言っていますが、何を隠そう私も色々な人に弱音や悩みをこぼすわりには行動に起こさないということを何度もなんどもしたことがあります(笑)
そんな時の自分も解決したくない欲求の現れだったのか…と自覚することができました。
人間にはどんな欲があってどんな風に言動に作用するのか少し知っているだけで相手のことを理解して認め合うことができます。それってとても素敵なことです。
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