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ナッジの真髄〜「失敗していいんだよ」が本気になる魔法〜/教育×行動経済学
教室でよく聞く「失敗していいんだよ」
![](https://assets.st-note.com/img/1707544809312-WaNv0ZyjdP.png?width=1200)
「間違っていいから挙手してごらん?」
「失敗していいからやってごらん!」
よく教室で聞かれる「失敗」にまつわる言葉。
私は以前よくこの言葉を言っていました。
もちろん、誰も挙手しませんし、
やってみようともしませんでした。
当たり前です。
なぜなら私自身失敗が怖かったですし、
講演や研修で講師が時折出す難解な問いに、
すすんで挙手するなどあり得ません。
よくよく考えれば分かることでしたが、
子どもに
「失敗や間違いはとっても大事なんだよ!」
などと、よく薄っぺらい言葉をかけていました。
「人前で挙手をする」と「間違っていい」の分離
![](https://assets.st-note.com/img/1707544785727-dH3dh7eZAe.png?width=1200)
まず前提として、
「間違っていい」を理解していることと、
「人前で挙手をする」は
同義ではありません。
「間違うことが大切」であっても、
「人前で挙手することが大切」ではありません。
「人前で挙手をする力」を育てたいのならば、
別の体験と習慣を、
「間違うことが大切という思考」を
理解させたいのであれば、
別の体験と習慣を
用意しなければなりません。
私(教師)にとって待ち望んでいる
答えを絞り出すための、
その場限りの
「間違っていいんだよ」は、
子どもに「間違いへの恐怖」を
無闇に助長してしまっていたように
今では思います。
「失敗」をも価値づけるナッジ
![](https://assets.st-note.com/img/1707544758038-NKVJU6JEJ0.png?width=1200)
今までnoteで紹介させていただいた
・あいさつナッジ
・そうじナッジ
・サポートナッジ(課題のある子どもサポート)
では、
「失敗」を自己評価できただけで
認める声がけができます。
そこで叱責はしません。
そして子どもが困っていれば
「失敗と気づいた、明日は何か変わるかもね」
「応援しているよ」
「何か先生にできることはあるかな?」
「こういうアイデアはどうかな?」と
自然と伴走者の形をとることができます。
「自分を客観視し、どうしていくか」
その過程に対して、
フィードバックをひたすら重ねていきます。
(フィードバックの詳細はお配りしている資料か、noteをご覧ください)
「失敗していいんだ」
「失敗も成功までのプロセスなんだ」は
初めてそこで子どもの腑に落ちます。
本音を話すと、
究極結果など
どうでもいいとすら思っています。
(本当はいけませんが)
しかし、児童自立支援施設から合わせて
実践2年目、結果は100%向上しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1706937270088-iktoIccFls.jpg?width=1200)
決してナッジを過信しているわけでは
ありません。
上記の条件が揃っている中で
上手くいかない時がきた場合は、
必ず分析していき、
ナッジの質をより高めていきたいと
思っています。
上手くいかないとき(失敗)を
待ち望んでいる気持ちさえあります。
勉強よりも簡単に「失敗」の価値を学べる生徒指導
![](https://assets.st-note.com/img/1707544730081-FmP7cXMMau.png?width=1200)
勉強は最終的に理解が進まなければ、
充足感を得ることが難しいと思います。
もちろん自由進度学習やけテぶれ、
近日ご紹介しようと思っている授業ナッジで、
「失敗」の価値を学べるように
導くことは可能です。
しかし、
「そうじ・あいさつ・毎日の課題」は
程よい難易度でありながら、少し頑張れば
充足感を得られやすいものです。
失敗を含めたプロセスに価値があることを
伝えやすいものになっています。
「失敗していいんだよ」が本気になる魔法
気になった方はぜひ、
教室ナッジの他の記事をご覧ください。
ではまた次の記事で。
そうじナッジ↓
サポートナッジ↓
あいさつナッジ↓