子育てナッジは親に何を与えてくれるのか?【子育てナッジ♯7】
子育てというのは、いつも迷いと不安がつきまといますよね。「このやり方で合っているのか?」「もっと良い方法があるんじゃないか?」と、自分を責めることもしばしば。
しかし、そこに子育てナッジの信念と仕組みがあれば、親としての迷いが少しずつ晴れてきます。
ナッジは、ただのテクニックではなく、子どもの自由意思を尊重しつつ、親が安心して手を引くことができる土台を築くものです。
不安を解消し、確かな指針を得る
「子どもを手放す」ということは、言うのは簡単ですが、実際にはかなりの不安を伴いますよね。
子どもが自分で選択し、成長していく姿を見たい一方で、「本当に自分の手を離していいのだろうか」と、何度も葛藤するものです。私も、親がこの不安を感じることは当然だと思います。
そこで、子育てナッジが提供するのは、はっきりとした指針です。
この指針があることで、ただ手放すのではなく、どう手放し、どう見守ればよいか、その道筋が見えてくるんです。
私は、親が自信を持って子どもに向き合えることが、子育てにおいて最も大切な要素だと感じています。ここがしっかりしていれば、不安も少しずつ解消されていくはずです。
親の役割は「正解」を与えるではなく、支えること
多くの親御さんが「子どもにとって何が正しいのか」を常に考えてしまいますよね。でも、子育てナッジの考え方は少し違います。
親の役割は、正解を与えることではなく、子どもが自分で選んだ道をサポートすることなんです。
もちろん、親として「正しい道」を歩んでほしいという気持ちはよくわかります。
けれど、ナッジの仕組みが支えるのは、子ども自身が選んだ道を正解に変えていく力です。親が強制することなく、子どもが自分で選択肢を考え、責任を持って進んでいけるように見守る。
このプロセスが、子どもにとって何よりも大切な学びになるんです。
「手放すこと」に隠された安心感
ここで大切なのは、「手放す」という行為自体が、親にとっても一種の成長だということです。
手放すことは、決して不安や無力感を抱えることではなく、むしろ深い安心感を得るためのプロセスなんです。
なぜなら、ナッジが提供する信念と仕組みがしっかりと土台を築いているからこそ、親は心から「手放せる」と思えるんです。
私は、親御さんが「これで良いんだ」と感じられる瞬間が一番重要だと思っています。自分が見守ることで、子どもが自らの力で前に進んでいることに気づいたとき、その成長を心から信じられる。
そこには、不安ではなく確信が生まれてくるんです。これは、決して言葉で伝えられるものではなく、ナッジを実践することで、じわじわと体感できるものです。
自分で生きている感覚を育む
子どもにとっても、ナッジを通じて育まれるのは単なる「能力」ではありません。むしろ重要なのは、自分で選び、自分の人生を生きている感覚です。
この感覚を持つことで、自分の選択に責任を持って進んでいくことができるんです。そして、親がその過程をそっと支える。これが、ナッジの本当の力だと私は思います。
自分で決めたことだからこそ、何かを「誰かのせいにする」ことがなくなり、どんな困難でも自分の力で乗り越えていく。これが、子どもにとっての最も大切な「力」なんですね。
親が変われば子どもも変わる
最後に、ナッジがもたらす親の変化について。親がこのアプローチを取り入れると、まず自分自身が変わります。
子どもをコントロールしようとする気持ちが薄れていき、自然に「見守る力」が身につくんです。そうなると、親も子どもも、余計なプレッシャーから解放され、お互いに信頼できる関係が生まれていきます。
この変化が、家族全体に良い影響を与え、親がハンドルを自然と手放すことができたとき、子どもは自分の道をしっかりと歩んでいきます。親としての役割も、新しい視点から楽しめるようになるのではないでしょうか。
子育てナッジは、親が迷わずに子どもに向き合うための指針を提供し、子どもが自分で決め、進む力を育むものです。
親も子どもも、お互いに成長していくこのプロセスこそ、子育てにおいて本当にありがたいものだと私は感じています。
今日はここまで。
としたいところですが、少しご報告を。
最近、インスタのフォロワーさんが増え、親御さんにみていただく方が増えています。子育てに関する理論編として、子育てナッジを書き始めたのですが、親御さんにもっと分かりやすいよう受け取ってもらいやすい形の記事を
先に書いていこうと思います。
子育てナッジは一時休止です。
次回からは「ぶつかる子育てからの卒業」というテーマで書いていこうと思います。そちらもぜひ、よろしくお願いします🪴
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