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夏への扉 キミのいる未来へ(21/06/26-27)

どーも! #見守り太郎です 。メジャー邦画の初土日興行だけを、興行収入を見守りたいから見守る記事を毎週お送りしております。

今週は、原作:名作小説 × 主演:山﨑賢人 × 監督:三木孝浩 × 主題歌:LiSAで贈る「夏への扉 キミのいる未来へ」を見守りたいと思います。

① 作品紹介

1995年の僕と、2025年の僕で、絶対に、君を救う すべては一緒に見たい未来のために――時をかけるエンタテインメント とのこと。

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② OP興行

まずはこちらを確認します。

​夏への扉

販売数:2万1,131席
座席数:42万4,368席
回数 :2,371回
館数 :251館

稼働率  :5.0%
平均キャパ:179席
平均回数 :4.7

続いて、実際の興行成績と、興行収入を見守りたい! との齟齬を修正すると、以下のようになります。OP興収の近い「ビブリア古書堂の事件手帖」と比較します。

夏への扉

初土日興収 :4,100万円
初土日動員数:3万0,000人
実質座席数 :53万4,264席

★最終興収=(316館×179席×4.7回×5.6%×1,367円)×◯◯倍
ビブリア古書堂の事件手帖

初土日興収 :4,200万円
初土日動員数:3万4,000人
実質座席数 :40万1,760席

★2.2億円=(253館×169席×4.7回×8.5%×1,235円)×5.2

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※縦軸が座席数、横軸が動員数。

※薄緑が最終興収10億円未満、緑が10〜15億円、水色が15〜20億円、青が20〜30億円、紺が30億円以上。紺色作品のみタイトルも記入してます。

※赤点が「るろうに剣心 最終章 The Beginning」「キャラクター」「ヒノマルソウル」「ファブル 2」と本作「夏への扉」です。

最終5億円到達もかなり厳しいと言わざるを得ません。

③ まとめ

「夏への扉」は、1館あたり179席キャパで4.7回を316スクリーンで上映、平均して100席あたり約6人を動員。「ビブリア古書堂の事件手帖」は、1館あたり169席キャパで4.7回を253スクリーンで上映、平均して100席あたり約9人を動員。

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「夏への扉」は、上映環境(座席数、OP館数、平均キャパ、平均回数)ではどの要素も「ビブリア古書堂」を上回っております。ただし動員数は88%、代わりに単価が111%なので、OP興収はほぼ同水準というところでしょうか。

さて、ここからが本題です。

2016年以降、250館以上公開の東宝配給作品で、OP興収が6,000万円未満の作品は、以下の3作品だけです。

5,100万円「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」2021/6/18公開
4,300万円「弥生、三月 君を愛した30年」2020/3/20公開
4.100万円「夏への扉 キミのいる未来へ」2021/6/25公開

「弥生、三月」公開時が、感染症対策で映画館での上映が見送られはじめた過渡期でしたので、3作品ともコロナ禍以降の公開になります。つまり、コロナ禍以降、最大手 東宝配給作品でも、ヒットを確約されなくなってきたということ。

これは、業界の勢力図が変わりはじめた予兆なのか、映画館ビジネス自体の崩壊の象徴なのか。あるいは既存認知のないオリジナル作品だからか、それとも単純に作品のポテンシャルなのか。

とはいえ、ロバート・A・ハインラインの伝説的SF小説を原作に、「キングダム」の山﨑賢人を主演に迎え、恋愛映画の旗手・三木孝浩が演出し、「鬼滅の刃」のLiSAが楽曲で彩る…と最強の布陣で世に出た本作が…なぜ?

大きな何かが崩れはじめているのかもしれません。。。

以上、「夏への扉 キミのいる未来へ」でした。


なお、各用語に関しては、こちらからご確認くださいませ。

#見守り太郎


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