子供の思考が広がる親子ボードゲームのススメ
「子供の習い事を何にする?」
「自分の息子、娘は何が得意なのかなー?」
親になったら一度は考えること。よくある夫婦の会話。小学生くらいのお子さんがいる方や友人知人にお子さんがいたときのちょっとしたネタになるテーマを掘り下げてみました。
始めましての自己紹介
申し遅れました。note&ツイッターを先ほど始めた”みる兄”(@milnii_san )
と申します。普段は化粧品会社で10年ほどマーケティングといわれる仕事をやってます。SNSやWEBは見るモノだったのですが、今年加入した #明日のライターゼミ の方々がツイッターを主戦場にしていたので、苦手な文章を書くことに興味を持ち始めました。
「せっかくだから文章残しておいた方が良いよ!」とハッパをかけられることが最近増えてます。(何がせっかくなのか理解できません)山登りやマラソンに誘われて逃げているときと同じ気分です。おそらく、同じ境遇で見る専の方も多く、何者でない自分が誰でも見える場所で文章を書くことの恥ずかしさを隠して、少し勇気を出すために匿名アカウントで始めました。職場やお客さまのみなさま探さないでください。
子供と習い事と自分の経験
現在、二児のパパです。息子6歳、娘2歳。遠い昔の話ですが、自分が小学校の時、週7でピアノ、習字、水泳、英語、そろばん、野球、絵画教室とほぼオールスターの習い事をしてました。それぞれの宿題に毎週追われ週休ゼロ。大人の今より余裕がなかった気がします。
小学校を卒業する際に母から
「中学でも続けたい習い事を好きに選んでよいよ!」
と言われたので、
「やったー!!じゃー全部辞めるね!!」
となるくらい追い込まれてました。
自分が親になって振り返ると、たくさんの経験や機会をもらえる恵まれた環境だったのに、なんと親の心をえぐることをしてしまったのだろうと今は反省と感謝をしておりますが、子供ながら「全部辞める。」となった原因は、
習い事での学び=苦痛
という感覚でした。ようやく払しょくできたのは、大人になってここ最近。結構深いトラウマだったようです。
「学び」「経験」=楽しいコトという感覚を探して
自分の苦い体験を息子氏にはしてもらいたくないなーと思いながら、「学び」「経験」=楽しいコト という感覚が得られるものはないか??とネット散歩していたら素敵なツイートを発見。
(......あまんさんのツイッターモーメントは一つの書籍のように引き込まれます。生の体験からの示唆が盛り沢山......)
・・・ボードゲーム。人生ゲームくらいしか遊んだ記憶がなかったのですが、あまんさんの娘、天使ちゃんはプログラミングやデザインに興味もってグングン成長しているみたいなので、ボードゲームについてさらに調べてみます。
「#ボ育て」という謎の言葉との出会い
子供とボードゲームについてネット散歩中に出会った初めて聞く言葉「#ボ育て」。たどると沢山出てくる全国のパパ、ママの「#ボ育て」ツイート。
由来を調べると、2016年に名古屋のゲームイベントで同人誌「ボ育て。」(入手困難)が世に出てからじわじわと広まった言葉。「#ボ育て」がツイッターで使われ始めたのは2013年くらい。#ボ育 ては”ボードゲームで子育て”の略語でにわかにボ育てパパ、ママが広まっています。
気になる情報に触れてしまったら潜るように調べるマーケッターの端くれとして、また、ライターゼミ講師、田中泰延さんの言葉「書くことは調べることが9割9分5厘6毛」ということに感化され、口コミだけでなく実際の実証論文(エビデンスといいます)があるのか?も調べてみます。
ボードゲームと子育て(教育)のプラスな関係の裏付
結論から書くと子育て×ボードゲームについての論文は見当たらなかったのですが、「教育×ボードゲーム」の論文を発見。
名古屋大学 有田教授(2011)「ドイツボードゲームの教育利用の試み」―考える喜びを知り生きる力に結びつける コンピュータ&エデュケーション
この論文では大学生を対象として下記のような評価が
・ルールを分析することもとても良いと思う
・戦略を考えたりすることは数学をとくように、とても頭の体操になった
・他の講義では身につかないような推理力などがついて、とても充実した
有田教授いわく
「様々な社会的状況をボードゲームはテーマとして抽象的に扱っているので、実際に社会に出て体験する前の事前のトレーニングになる。」
・・・と難しいことが書いていますが、「社会の荒波にもまれる前にはボードゲームは最適!」なようです。小学校は社会か?と息子君には早いかもしれないのですが、せっかく調べたのでとりあえず買ってみて、息子君がハマるかどうか試してみました。
みる兄さんの家で買ったボードゲームでの子育て
あまんさんおすすめの中からblocks、アマゾンレビューがピカイチだったカタン、ド定番のモノポリーの3つを購入して息子君がハマるか試してみました。
①小1でも始められる戦略ゲーム「カタン」・・・約3000円
ボードゲーム好きの中では超有名なドイツのボードゲームらしいですが、生まれてこの方まったく名前も聞いたことがなかったカタン。アマゾンでもレビュー100件越え4.7という高評価。
サイコロ振って出た目の数に当てはまる陣地の資源カードを集めて、どんどん街をつくっていく戦略ゲーム。二回くらいお試しでやればルールを覚えられるシンプルなゲーム。プレイヤー同士でカード交換あり、大逆転ありで最後まで競い合って楽しめるゲームです。本当は4人くらいでやるのが面白いのですが、我が家は主に息子と二人でやってます。
◆学べるポイント:場面場面の判断力がメキメキ上がります。
◆プレイ時間:正式なルールの10ポイントマッチだと90分。短時間で決着つけたい場合は特別ルールで5ポイントマッチだと30分くらいで終われます!そして負ける。もちろん大人同士でも楽しめます。
◆ハマり度:★★★★☆ 拡張版がありますがまずはスタンダードから
②テトリス風ボードゲーム「ブロックス」・・・約2000円
平面の碁盤上にテトリスみたいなブロックを置いて陣取りゲームをしていくブロックス。見た目もカラフルで短時間でサクサクすすめられます。
◆学べるポイント:図形と空間把握能力
◆プレイ時間:30分
◆ハマり度:★★★★☆
③ボードゲーム永遠の定番「モノポリー」・・・約4000円
言わずと知れた世界が誇るボードゲーム「モノポリー」。由来を調べるともともと教育用で作ったとか。ただ、土地の売買がテーマなので小学校低学年で興味をもってくれるか不安でした。しかし、モノポリーは子供が好きそうなピクサー版、ポケモン版などのコラボも。販売終了しているものも多いのでメル〇リなどで探すのが良いです。
アナ雪版やマリオ版などは「ジュニアモノポリー」というバージョンなので間違わないようにご注意を。「ジュニアモノポリー」はマスが少なく簡単になっています。ハードル高いですが我が家は大人用でチャレンジ。
◆学べるポイント:暗算力/戦略性/投資とお金/我慢
◆プレイ時間:通常ルールだと3時間!!短縮ルールで90分くらい
◆ハマり度:★★★★★ モノポリーやっぱりすごい
ボードゲームで起きた息子君の変化
①点数やお金の計算が圧倒的スピードに
特にモノポリーにて「支払いが26ドルだから、50ドル渡すと24ドルおつりね」と二桁の暗算が当たり前に!!1か月前は両手の指で足し算引き算していたのに、すごいぞモノポリー。
②PDCAを回し始める
小学校1年生で高速PDCAを回し始めました。相手の状況と自分の手札を見比べたり、適度に邪魔をして有利に進めるようになったりと…大人顔負けのプレイを仕掛けてきます。1勝負終わった時に、「どこで間違えかた?」と反省会をやってます。
③(自分が)子供といる時間がさらに楽しくなった。本当楽しい。
子供じゃなくて親かーいと突っ込み入りそうですが、これが本音です。公園で一緒に遊ぶ、家で戦いごっこする。これももちろん楽しいのですが、どこかで「遊びに付き合っている」と全力で遊べてなかった・・・自戒です。
目の前で頭を使ってどんどん吸収して成長している息子君を見れるのが楽しい!子供と遊ぶのがこんなに楽しいとは。カワイイに楽しいが最近加わりました。そして、ボードゲームは運がないと普通に親が負けちゃいます。手加減する必要もなく、ハンデ無し同じ目線で大人に勝ったり負けたりが起きるので息子君もテンション爆上げです。週末は数時間一緒にボードゲーム。
ツイッター「#ボ育て」で検索すると今回紹介したボードゲーム以外にも沢山でてきますので覗いてみると面白いです。
次に狙っているのは「カルカソンヌ」と「DIXIT」。
・・・駄文ながら「パパと息子のボードゲームのススメ」について書いてみたらば気になる記事を発見。ライターゼミ同期のいつもステキな5歳さん(嫁公認アカウント)が1週間前に子育てとボードゲームについてコラムかいていた。
うーーーん、相変わらずステキな文章です。しかし、テーマだだ被りになってしまった。次回は趣向を変えて、出直してきます。