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絶望日記9 ブレてる自分はダメですか?

私は、かつて外国に住んでいた。
7年海外にいて、そして日本に帰って来た時、ものすごく違和感があったことがある。

それは、テレビのコマーシャル、電車の中吊り広告など。

まだ、海外生活を始める前の私には、その違和感はなかった。おそらく、マヒしていたのだと思う。

私が感じていた違和感は、

「なぜ、こんなにも、人の不安を煽るのだろう?」
「こんなに人を不安にしないと商品を売れないのか?」

ということだった。

コマーシャル、広告といえども、商品にはいろんな分野があるが、中でも「健康」に関することについて、私が感じる違和感は強かった。

「そりゃあ、これだけ不安を感じさせたら、健康な人でも病気になるやろ」と思った。

けれど、残念なのは、そんな違和感を持ちながらも、いつしか私の感覚が再びマヒしてしまったことだ。

コマーシャル、広告を見ても読んでも、なんとも思わなくなったどころか、まんまと向こう側で操る者たちの心理操作に操られてしまっていた。

そして「幸せとは、こういうもの」「人生とは、こうあらねばならない」という強い観念を、無意識の中に作り出してしまったのだった。

『思い込みを外して願いを叶えよう、望む人生を生きよう!』と、人生を好転させるため、時間とお金をかけまくった10年。それも、至る所に張り巡らされる「人間の弱さをつつく仕掛け」に、じわりじわりと刺激されたからだ。

これは、決して「私がお金を失ったのは、◯◯のせいだ」と言いたいわけではない。ん?ちょっとは言いたい(笑)

「人間の弱さをつつく仕掛け」が四方八方にある世の中、心が影響されないようにすることは、至難の業だと思う。そんな中「ブレない自分」でいることは、いやあ本当に難しいよ。

だから「ブレないようにする」より、「仕掛けに影響されないようにする」より、ブレてる自分、影響されて不安になる自分を「それでもええやん!」と思えること、もっと言うと「ダメだな、と思う自分を許せる」が大切だと思う。

許せる、とまではいかなくても「大らかに受けとめる」くらいでもいい!それでも、めっちゃいい!いや、全然いいよ!

だから、まあ、これも実は自分に言いたいわけなんだけど、絶望を感じるのはあなたのせいなんかじゃない。もはや、現代病と言っても良いかもしれない。

誰かが研究した訳でも、偉い人が話していた訳でもない。けど、もう私が断言する。それは、現代病だ。だから、悲観するなかれ、だ。絶望に悲観することなんてない!

絶望も悲観も、湧き起こっているだけで、自分自身が作りだしたものではない。









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