見出し画像

神様のことを知るために。 ~出エジプト記(マナ)~

イスラエルの人々は神様の守護によって、エジプトを無事に脱出することができました。

しかし神様はイスラエルの人々のためを思い、カナンへの近道であるペリシテ街道を避け、葦の海に通じる荒れ野の道にイスラエルの人々を迂回させられました。

イスラエルの人々の共同体はエリムとシナイとの間にあるシンの荒れ野に向かった。それはエジプトの国を出た年の第二の月の十五日であった。荒れ野に入ると、イスラエルの人々の共同体全体はモーセとアロンに向かって不平を述べ立てた。イスラエルの人々は彼らに言った。
「我々はエジプトの国で、主の手にかかって、死んだ方がましだった。あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに。あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、この全会衆を飢え死にさせようとしている。」

旧約聖書 出エジプト記 16.1-3 新共同訳


荒れ野の道でイスラエルの人々は、エジプトで肉やパンをお腹いっぱい食べたことを思い出し、モーセとアロンに不平を言いました。


主はモーセに言われた。
「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。民は出て行って、毎日必要な分だけ集める。わたしは、彼らがわたしの指示どおりにするかどうかを試す。ただし、六日目に家に持ち帰ったものを整えれば、毎日集める分の二倍になっている。」

旧約聖書 出エジプト記 16.4-5 新共同訳


神様はイスラエルの人々のために、天からパンを降らせてくださると仰いました。

そのパンは、その日必要な分だけを集めるよう、定められました。

ただし、六日目に家に持ち帰ったものを整えれば、毎日集める分の二倍になっているとも仰いました。

七日目は安息日であるため、六日目だけは翌日の分を蓄えることが許されたのです。

神様は、食料のことで不平を言うイスラエルの人々に対して、お怒りになるのではなく、天から毎日パンを与えてくださると約束してくださいました。

神様の心は、人間の想像をはるかに超えるほどに、偉大な愛で満ち溢れていらっしゃるのだと感じました。

そのパンを一日に必要な量だけしか集めてはいけない、と定められたことの意味とは、より多く持つ者とより少なく持つ者が生じることを避けるためであったと考えられます。

このことは、安易な平等主義とは違う、神様の人類への深い愛による理知が感じられます。

そして、六日目だけは翌日の分を蓄えることができるようにされたことにより、イスラエルの人々はきちんと安息日を守ることができました。

ここにも神様の、人類への細やかな愛が感じられます。


 モーセとアロンはすべてのイスラエルの人々に向かって言った。
「夕暮れに、あなたたちは、主があなたたちをエジプトの国から導き出されたことを知り、朝に、主の栄光を見る。あなたたちが主に向かって不平を述べるのを主が聞かれたからだ。我々が何者なので、我々に向かって不平を述べるのか。」
 モーセはさらに言った。
「主は夕暮れに、あなたたちに肉を与えて食べさせ、朝にパンを与えて満腹にさせられる。主は、あなたたちが主に向かって述べた不平を、聞かれたからだ。一体、我々は何者なのか。あなたたちは我々に向かってではなく、実は、主に向かって不平を述べているのだ。」

旧約聖書 出エジプト記 16.6-8 新共同訳


神様はイスラエルの人々が述べた不平を聞いてくださり、夕暮れには肉を与えて食べさせ、朝にはパンを与えて満腹にしてくださるというのです。

人間の常識で考えると、神様に不平を言うことなど恐れ多いことだと思います。

しかしながら聖書には、『求めなさい。そうすれば、与えられる。』と書かれています。

イスラエルの人々は肉とパンを求めたことによって、神様から与えられました。

このことによって、求めれば与えられる、ということが分かります。


主はモーセに仰せになった。
「わたしは、イスラエルの人々の不平を聞いた。彼らに伝えるがよい。『あなたたちは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンを食べて満腹する。あなたたちはこうして、わたしがあなたたちの神、主であることを知るようになる』と。」

旧約聖書 出エジプト記 16.11-12 新共同訳


 夕方になると、うずらが飛んで来て、宿営を覆い、朝には宿営の周りに露が降りた。この降りた露が蒸発すると、見よ、荒れ野の地表を覆って薄くて壊れやすいものが大地の霜のように薄く残っていた。イスラエルの人々はそれを見て、これは一体何だろうと、口々に言った。彼らはそれが何であるか知らなかったからである。モーセは彼らに言った。
「これこそ、主があなたたちに食物として与えられたパンである。主が命じられたことは次のことである。『あなたたちはそれぞれ必要な分、つまり一人当たり一オメルを集めよ。それぞれ自分の天幕にいる家族の数に応じて取るがよい。』」

旧約聖書 出エジプト記 16.13-16 新共同訳


夕方になると、うずらが宿営を覆うほど飛来してきたため、イスラエルの人々はうずらの肉をたくさん食べることができました。

「うずら」とはキジ科の鳥類で、高たんぱく低カロリーで栄養価が高く、味も良いそうです。

朝には、宿営の周りに霜が降りました。

この霜こそが、神様がイスラエルの人々に食物として与えられた、パンなのでした。

『イスラエルの家では、それをマナと名付けた。それは、コエンドロの種に似て白く、蜜の入ったウェファースのような味がした。』(出エジプト記16.31 新共同訳)

現代人が想像しても本当に美味しそうなマナ(パン)を、神様はイスラエルの人々に毎日与えてくださったのです。

このように心と思いを込めて、美味しく栄養のある物を与えてくださるという、神様の人類への優しく温かい愛が伝わってきます。


私はあなたたちにどこまでも豊かに与えたい神だ。


主の思考回路は、愛の思考回路であり、そこに自分中心の考えは一ミリたりともない。そして、主と同じ思考回路を持てるように自分自身を作りなさい。


神様の世界は愛で始まり、愛で終わる。



RAPTさんのブログ

RAPT | 新・貴方に天国から降り注がれる音楽を

朝の祈り会、および有料記事のパスワードのご購入

BLOG BY RAPT

TALK RADIO

RAPT理論+αRAPT理論のさらなる進化形

十二弟子の皆様とRAPTブログ読者の方の証

動画✴︎NANAさんの賛美歌✴︎

✴︎RAPTさんの写真集✴︎

『RAPT×PHOTO 闇に浮かび上がる光』


いいなと思ったら応援しよう!