長谷川正 検証記事 (銀行口座・寄付編)
今回は「政治資金規正法」及び「銀行口座開設」についての検証です。ここで大事なのが時系列。まずはこちらの確認から参ります。
08月04日 (政治団体設立宣言)
政治団体を作る旨をツイート、寄付を募る旨も同時に公言。
08月18日 (シャツ販売発言)
「Tシャツ売れて売れねーかなー!」「大村さんも買ってよ。1枚5,000円(活動費に充当します)
08月19日 (政治団体届出・個人口座開示)
「真日本有志の会」東京都選挙管理委員会に政治団体届出、同時に寄付募集開始(個人口座)
08月21日 (政治団体届出、受理)
「真日本有志の会」総務省受理
08月24~25日 (名古屋での署名活動および寄付募集)
この時点では寄付3,000円でシャツ贈呈になっている
❶銀行口座開設について
長谷川氏は個人口座で寄付を募りました。なお、政治家個人が寄付を募る行為は公職選挙法で禁止されております。長谷川氏の言い分をまとめます。
・自分は公職には就いていないので政治家ではない。
・一般政治団体は銀行口座を作れない
では、これについて検証を行ってまいります。
まず、この個人口座は「政治団体の届出」を行った8月19日にツイートされました。ちなみにこの坂本龍馬の画像は「特定非営利活動法人 新日本歩く道紀行推進機構」さんのHPからパクっておられるようです。
「個人がする政治家個人への政治活動に関する寄付は、金銭によるものが原則として禁止されていますので、年間150万円以内の物品等に限られています」と記載があります。政治資金管理団体や後援団体、選挙期間中の陣中見舞いなどは認められるようではありますが、ここには長谷川氏の寄付を募る行為は該当しません。最終的には司法判断によるものなので、私は違法性について断言は出来ませんが、「これ、大丈夫なの?」と大きな疑問符が付いております。
「一般政治団体は法人ではないので、口座は作れません。代表の個人口座しかありません。これが、当たり前です。何も知らないのに、知ったかぶりをしてると恥ずかしいですよ」との事です。これについて検証していきます。
こちらは音喜多駿がまだ「都民ファーストの会」に在籍時していたころの画像ですが、設立当初から口座が出来ております。政党要件を満たしていない頃、出来立てほやほやの頃なので、真日本有志の会と条件は同じですよね。普通に作れるのでは?と思って、銀行のWebsiteにて確認を取りました。
ゆうちょ銀行とみずほ銀行の2行しか調べておりませんが、2行とも口座開設可能でした。つまり「作れないのが当たり前。知ったかぶりは恥ずかしい」と仰る長谷川氏が「知らなかった」事を意味します。
この事を忘れたかのように、後日彼は下記のツイートをしておられます。
「現在は真日本有志の会の口座がございますので、混乱を招かないようにするため、個人口座にお振込みはご遠慮ください。尚、賜りました寄付金は会の口座に振り返して(原文ママ)大切に保管しておきます。」と。では指摘を。
・振り込んだ方を晒すのでしょうか?(本名の方は隠してはおられます)
・法人口座がある旨の告知が一切ありませんでしたので、個人口座に振り込みが発生するのは当たり前ではないでしょうか?
・公人口座を秘匿する理由は?
疑問は尽きません…。振り返しって言葉の意味も解りません。
❷政治家の定義
「政治家個人に対する寄付はNGだが、自分は政治家ではない」というのが彼の主張のようです。では、ここの検証に移ります。
訴訟を告知されました。未だに訴状は届いておりませんが…。ここで重要なのは、議員や公職に就いていない人は「政治家ではないのか?」という定義の問題です。長谷川氏が「政治家であるかないか」
・3年後の参院選に出馬を公言している。
・政治団体として届出を行い、総務省から受理された政治団体の代表
・総務省のWebsiteには「政治家(候補者、立候補予定者、現に公職にある者)」という記載があります。
長谷川氏は「現に公職にある者」のみを政治家とカテゴライズしておられますが、立候補予定者もここに含まれます。そして当然のごとく「公職選挙法の縛りを受ける」立場です。それもそのはずですよね、立候補してまだ当選していない者が公職選挙法を守らなければ「選挙期間中」は無法地帯になってしまいますから…。
❸販売と寄付の違い
8月18日時点ではシャツは販売する予定でした。物品の販売の場合は課税対象ですが、寄付は非課税のようです。
これが当日には「3,000円以上の寄付をされた方にはシャツ贈呈」になっています。「販売」が「寄付に対する返礼」に切り替わっているのです。
政治団体の寄付収入には法人税は課税されないんですって…。なるほどですね…。ちなみに、もらえるシャツのデザインはこちら…。
デザインには好き嫌いがあるとは思いますが…これは私の個人的見解だと「無理」です…。