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【半自伝小説】放課後爆音少女

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みるきーうぇいのギターボーカル伊集院香織執筆、半自伝小説。 放課後の憂鬱は、爆音で掻き消せ。
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#半自伝小説

【小説】放課後爆音少女 第四話「黒いアイスコーヒー」

【小説】放課後爆音少女 第四話「黒いアイスコーヒー」

スタジオ練習を終えて、私達はファミレスで決起会と称した腹ごしらえにやってきた。

スタジオ練習を終えたと言っても、私は見学していただけだ。桜井くん以外は私の歌を聴いたこともないはずだけど、私のバンド加入を喜んでさっきからずっとニコニコしている。私でちゃんと務まるのだろうか。二人にがっかりされないか、少し不安だ。

ドリンクバーを注文し、私はオレンジジュース、健太くんと中原くんはメロンソーダ、桜井く

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【小説】放課後爆音少女 第五話「赤い指先」

【小説】放課後爆音少女 第五話「赤い指先」

5月に入り、今日は初めてのスタジオ練習の日だ。緊張してしまう。足が重い。
軽音楽部の時もそうだったけど、私は凄くあがり症だ。
初めての曲を合わせるときはいつも胃が少し痛いし足がすくむ。まず中原くんと健太くんに初めて歌声を聞かれることが怖い。

私は二人の期待に添えられるだろうか。好きな歌声じゃなかったり、単純に下手だと思われたらどうしよう。
桜井くんは心配ないと言うけど私は怖い。人の期待に応えられ

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【小説】放課後爆音少女 第六話「白い日焼け止め」

【小説】放課後爆音少女 第六話「白い日焼け止め」

あれから1週間が経ち、今日は二度目のスタジオ練習だ。
そして、中間テストの日でもある。

この一週間、私はテスト勉強に全く手をつけないまま、ギターの練習に明け暮れてしまった。ええい、ままよ。どうにでもなれ、と投げやりな気持ちで学校までの道のりを歩く。

五月も中旬に入り、少しずつ日差しが強くなってきているのが分かる。制服のブラウスが、半袖の子も増え始めて季節の移り変わりを感じる。
私も今日は半袖だ

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【小説】放課後爆音少女 第十一話「黄色いシュシュ」

【小説】放課後爆音少女 第十一話「黄色いシュシュ」

優太を置き去りにしてハンバーガー屋さんを飛び出した次の日、私はなんだか無性に桜井くんに会いたくて、むず痒い気持ちを持て余していた。
少し緊張しながら学校に行く。昨日の雨が嘘のように今日は空が晴れ渡っている。
真夏の日差しが痛いくらいだ。

桜井くんに話を聞いてほしい。私、昨日優太に会ったよ。やり直したいと言われたけど、断ったよ。桜井くんは、きっと私を褒めてくれるだろう。

学校までの道のりを歩く。

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【小説】放課後爆音少女 最終話「群青色の放課後」

【小説】放課後爆音少女 最終話「群青色の放課後」

今日は七月七日。七夕の日。そして、文化祭当日だ。

朝、緊張しているからか、やけに早く目が覚めてしまった。時計の時刻は午前五時。
窓から外を見ると、夜明けの群青色が広がっている。次第に空の色が変わるこの時間が私は好きだ。息がしやすい。

穏やかな気持ちで空を眺める。朝焼けが空を染め上げていく。バンドを始める前も、こんな空を見たな。あのときは、まさか自分がまたバンドを始めて、文化祭に出るまで回復する

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【小説】放課後爆音少女 あとがき

【小説】放課後爆音少女 あとがき

この「放課後爆音少女」という小説は、私、伊集院香織が
「みるきーうぇい」というバンドをやってきて感じたことを書き留めた、半自伝小説です。

悔しかったことも、悲しかったことも、嫉妬に狂ったあの日のことも、それを上書きしてくれた人がいたことも。全部本当にあったことです。

小さい頃から、ずっと小説を書いてみたくて、小説家は私の一つの夢でした。でもなかなか勇気が出なくて、やれ時間がないとか、やれバンド

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