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【小説】放課後爆音少女 最終話「群青色の放課後」

今日は七月七日。七夕の日。そして、文化祭当日だ。

朝、緊張しているからか、やけに早く目が覚めてしまった。時計の時刻は午前五時。
窓から外を見ると、夜明けの群青色が広がっている。次第に空の色が変わるこの時間が私は好きだ。息がしやすい。

穏やかな気持ちで空を眺める。朝焼けが空を染め上げていく。バンドを始める前も、こんな空を見たな。あのときは、まさか自分がまたバンドを始めて、文化祭に出るまで回復するなんて思ってもみなかった。人生、何が起こるか分からない。

朝はまだ少しだけ涼しくて気持ちがいい。風を感じながらウトウトして二度寝してしまった。うたた寝の中で、私は桜井くんとスタジオに向かう夢を見た。

目が冷めると朝九時半だった。文化祭は十時からだから、急がないと間に合わない。
寝すぎてしまった。タイムリープしたような気持ちだ。

大急ぎで支度をして、お母さんが用意してくれた白ご飯をどうにかお味噌汁で流し込み、少しむせながら家を出る。危うくギターを忘れそうになったところを、お母さんが声をかけてくれる。

「春!一番大事なもの!!忘れてる!!」

「うわあああ、ありがとう!行ってきます!」

ギターを背負って、家を出る。

お母さんが「あともう一つ!」と言うので、まだ何か忘れていたかと思って振り返る。

「お母さん、春ちゃんが元気になって嬉しい。そのギターのおかげなのね?今日応援してるからね。」

たしかに、優太にフラれた直後は、お母さんが作ってくれたご飯もロクに食べられず、酷い悪夢を見たっけ。今日はうたた寝しながら優しい夢を見て、朝ごはんを大急ぎでだけどしっかり食べた。このギターのおかげだし、何も言わずに見守ってくれたお母さんのおかげだ。

「…ありがとう。」

お母さんは、さあ行った行った、と私の背中を押した。

「行ってらっしゃい!気をつけてね!」

空を見上げると、雲一つない快晴の、群青色の空が広がっていた。

ギリギリで到着すると、文化祭ということで、学校中大賑わいだ。七夕の飾り付けがされていたり、クラスの催し物の準備をしていたりで、生徒の手作りの大きな看板が至る教室に飾られていて活気づいていた。

軽音楽部や、有志がライブをする簡易ステージも、中庭に完成していた。
あそこでライブをするんだ…。軽音楽部は午前の部に、有志の私たちは午後の部の一発目に出演する。いざステージを見ると、実感が湧いてきて、身体に緊張が走る。

自分のステージのイメトレなんかをしながら眺めていると、軽音楽部の人たちの午前の部のライブが始まっていた。登場したのは一年生であろう女の子四人組だ。

そしてその中に愛子がいた。ピンク色のストラトキャスターのエレキギターを持っている。愛子のギターが鳴り響く。

愛子がボーカルかと思ったら、愛子はリードギターだった。歌を練習していると言っていたのに。
でも、演奏を聴くと、その理由がわかった。

ギターを弾きながら歌うことが難しかったのだろう。ミカ先輩の話は聞いていたが、愛子のギターは本当に下手くそだった。まずチューニングが合っていない。
何度もミスをして、その度に下を向いている。他の一年生は上手だ。明らかに愛子が足を引っ張っている。

聴くに耐えない演奏に私が顔をしかめていると、誰かが私の肩をポンと叩く。振り返ると桜井くんがいた。

「おはよ!今日頑張ろうな。ってか、それにしても酷い演奏だな。ギターの子、何回間違うんだよ。あ、また間違った。」

桜井くんは、ギターを弾いているのが愛子だと気付いていないみたいだ。

「うん、凄いよね…」

私は、少しだけ報われたような気持ちだった。恋をするのは構わない。男と遊んでもいい。でもそれにかまけすぎたら、大事なところで大失敗してしまう。甘いものはいつだって、食べ過ぎ注意だ。

…などと私が考えていると、ぼんやりステージを眺めている桜井くんが呟いた。

「あ、春の元カレ出てきた。」

驚いてステージを見ると、一年生バンドはどうやら一曲で終わるようで、二バンド目が準備を始めていた。ステージに出てきたのは、優太と、影山先輩と、ミカ先輩三人だ。

演奏が始まった。the pillowsのハイブリットレインボウだ。
誰がボーカルなのかと思ったら、影山先輩が歌い始めた。ベースボーカルをしている。
私の歌の後釜が、愛子でもなく、優太でもなく、影山先輩であることが、私はひっそりと嬉しかった。私が抜けたところに愛子が入るんじゃないかと心配していたが、無駄な心配だったみたいだ。
桜井くんが感心する。

「あの人部長だよな?すげー。ベースの指板全然見ずに完璧に歌ってる。超良い。ドラムの女の人も上手いなー。リズムぶれないし。でも、春の元カレのギター、俺やっぱ好きじゃないや。」

「うん、私も桜井くんのギターの方が好きだよ。」

私は心から思っていることを口に出した。しかし、本当に影山先輩も、ミカ先輩も輝いている。色々あったけど、私はあの人たちの後輩で良かったし、元バンドメンバーで良かった。想像以上に穏やかな気持ちで軽音楽部の演奏を見れていることが、嬉しかった。

その後、数曲を披露して三人の演奏が終わると、会場は拍手喝采だった。私と桜井くんも、惜しみなく拍手を送った。

その後もどんどん軽音楽部のバンドが出てきて、あっという間に午前の部が終わる。お昼休みが終わったら、いよいよ私たちの出番だ。

セッティングをしながら、健太くんが情けない声を出す。

「文化祭ってこんなに人来るんだ…ちびっちゃいそう」

中原くんも同意する。

「俺も緊張するなー。外部から見にきた人とか、他校の子もいっぱい居るね。」

簡易ステージから観客を見下ろす。確かに、生徒は勿論、他校の制服の子も沢山いる。保護者の方も沢山いる。ザッと、300人は見ているだろう。クラスの子たちも見に来てくれている。軽音楽部の人たちも見に来ていた。影山先輩、優太、そして愛子の姿が見えた。

私は緊張する。指が震える。

しかし、愛子のすぐ近くに、ミカ先輩がいる。私に笑顔で手を振っている。そしてその横にはスタジオクレイジーバードの矢島さんもいる。どうやらミカ先輩が連れてきたみたいだ。もう少し見回すと親友の真波も、見守ってくれている。いつも大きい声を出すタイプじゃない真波が叫んだ。

「春!ガンバレー!!」

私は思わず笑ってしまった。そんな私を見て真波も笑う。真波の大きな声にビックリして振り返った人の、ポニーテールが揺れた。見覚えのある黄色いシュシュ。夏美さんだ。
桜井くんも、夏美さんが来ていることに気付いたみたいだ。ピリピリしている。

「桜井くん。」

私は桜井くんに声をかける。

「いろんな人が来てるな。春。あいつらを今日、見返そうな。」

見返す。見返すってなんだっけ。よく分からなくなってきた。

確かに私はあの人たちを、最初は見返したかった。
でも今は、沢山練習したこととか、それを応援してくれた人がいたこととか、桜井くんと過ごした数々の放課後の方が、私にとって大事だ。

ピンク色の日々が終焉して、絶望して見上げた青すぎる空。
私を元気付けたオレンジ色の朝焼け。桜井くんの好きな黒いアイスコーヒー。
練習しすぎた赤い指先。愛子が塗っていた白い日焼け止め。憎らしかった栗色の髪。
ミカ先輩と再会した日の紫のアジサイ。初ライブ後の水色の月。
優太を捨てることのできた日の灰色の雨。私が嫉妬した夏美さんの黄色いシュシュ。
そして今日の、群青色の夜明け。


私は桜井くんの目を真っ直ぐ見て、こう言った。

「桜井くん。私は、私を傷つけた人を見返すためじゃなくて。
傷ついている私を助けてくれた人たちのために歌いたい。ダメかな。」

桜井くんはバツの悪そうな顔をしてしばらく黙っている。
怒らせただろうか。

しかし、桜井くんは、顔をあげて言った。

「そうだな!矢島さん、来てるもんな。延長料金、まけてくれたもんな。」

「そ、そこなの…?」

少し戸惑う私を見て、桜井くんは笑った。

「ありがと。大事なこと忘れてたよ。」

会場BGMの音量が上がり、そしてフェードアウトする。私たちのライブが始まった。

「ミルキーウェイです!よろしく。」

チャットモンチーの「ハナノユメ」のコピーから、ライブはスタートした。生徒の皆は優しく手拍子をしてくれたり、腕を上げたりして盛り上がっている。

私たちは最初こそ少し気張っていたものの、会場の優しい空気に包まれて、少しずつ緊張がほどけていった。良い意味で力の抜けた、まとまりのある演奏で、歌が歌いやすい。

前回のライブハウスでもコピーした「真夜中遊園地」「染まるよ」「湯気」を演奏する。

聴き馴染んだ曲に、生徒たちも口ずさんだりしながら楽しく聴いてくれている。コピー曲は、前回のライブで経験していたこともあって、大きなミスもなく気持ちよく演奏できた。

最後の曲は、私たちのオリジナル曲だ。
優太の姿が見える。私は少し心が引っ張られる。

私はマイクを通して、最後のMCをしようとするが、上手く言葉が出てこない。会場が少しざわめく。

そんな私を見て、桜井くんが大きい声を出した。

「春!!」

桜井くんの大声に驚いて、会場がシーンとする。
静けさの中、桜井くんが、私だけを見つめて、ニッと笑う。そして、静かにこう言った。

「爆音、鳴らそうぜ。」

会場が、ワッと盛り上がる。私も笑う。健太くんと中原くんも笑う。
私は落ち着きを取り戻して、MCを始めた。

「この曲は、私がどん底のときに、爆音のギターで、私の憂鬱を掻き消してくれた人に作った曲です。
その人のギターは朝焼けみたいに、私の暗い夜を、掻き消してくれたんです。
私はあの人のギターの音を、忘れたくないんです。

聴いてください。

『朝焼け』」


朝焼け 青くなる空
夜を掻き消していく
あの人の声をただ聞いていた
夜を掻き消していく

学校が怖い 地下鉄が怖い
あの人が弾いたギターの音を
忘れるのがただ怖い


朝焼け青くなる空
夜を掻き消していく
あの人の唄をただ聴いていた
夜を掻き消していく


学校が怖い 人混みが怖い
あの人が弾いたギターの音を
忘れるのがただ怖い


朝焼け 青くなる空
夜を掻き消していく
あの人が弾いたギターの音を
夜を掻き消していく


生きていくのが怖い
生きていくのが怖い
あの人が弾いたギターの音を
忘れるのがただ怖い


朝焼け 星は無くなった
夜を待ち侘びている
あの人の唄をまた聴きに行く
夜を待ち侘びている
夜を待ち侘びている



少し間違えたところもあった。健太くんのリズムは走っていたし、中原くんはいつになく落ち着きがなかったし、桜井くんもたまにギターのフレーズを間違えた。私も声がずっと、うわずっていた。

でも、不思議と温かい気持ちだった。
爆音が気持ちよくて、歌いながら少し涙が滲んだ。
演奏が終わり三人の顔を見る。皆、なにかを出し切った爽快感のある顔をしていた。

桜井くんと目が合う。照れくさそうな顔で、桜井くんは目を逸らした。

ライブは大盛況だった。

ライブが終わってステージの下に降りると、軽音楽部の人たちが駆け寄ってきた。
影山先輩、ミカ先輩、そして優太と愛子も。

ミカ先輩が抱きついてくる。

「春ちゃん、最後の曲、何あれ!めっちゃ良かったんだけど!!」

「ありがとうございます…!」

素直に喜んでいると、ミカ先輩は私を抱きしめながら、とても小さな声で、私の耳元で囁いた。

「影山と愛子ちゃん、別れたよ」

「え、嘘!」

驚いて思わず声をあげた私に、しっと指を立てながら、耳打ちする。

「愛子ちゃん、軽音部の一年生の男の子ともデキててね。部室でイチャついてたのが、影山にバレたの。」

「マジですか…」

「うん。ていうか、私がバラした。」

「マジですか!?」

ミカ先輩は私の目を見つめながら、綺麗な歯並びを見せて、いつものようにニカーッと笑った。
私は、この人を敵に回さなくて良かったと、心底思った。実は愛子よりも、ミカ先輩の方が怖い女の子かもしれない…。

ミカ先輩が私に何を耳打ちしたかも知らず、影山先輩が無邪気に私に話しかける。

「ほんとに良い曲だった。それに、前のライブより今日の方が断然良かったよ!」

「ありがとうございます…!」

ミカ先輩は私から離れて、中原くんにも抱きついた。ええっ、男の子にまで抱きついちゃって…。

「ミカ先輩、感極まりすぎですよ!」

と、私が止めようとすると、桜井くんがそんな私を止める。

「まあ、今日くらいいいじゃん。カップル仲良くさせてあげよ。」

私は目を見開く。

「え!?カップル?え!?」

「あれ?知らなかったの?中原の彼女って、ミカ先輩だよ。」

「ええええ」

驚いてるのも束の間、「春さん。」と声をかけられる。
振り返ると、栗色の髪の背の小さい女の子がいた。

愛子だ。隣には優太もいる。

「春さん、格好よかったです、ライブ。」

私は戸惑いながら、お礼を言った。

「…見てくれてありがとう。」

すると、驚くことに、愛子はシクシクと泣き始めた。嗚咽を漏らしながら、愛子が言う。

「私、私、春さんみたいになりたくて。でもなれなくて。春さんが羨ましくて。ごめんなさい。ごめんなさい。」

愛子は、泣きながら私に謝る。なんだか、薄っぺらい涙だなーと思ってしまう。涙の無駄遣いをしているような。この子に一生懸命苦しんでいた自分が不思議に思えてくる。

私は、毅然とした態度で、愛子を真っ直ぐ見つめ、こう言った。

「ねえ、好きな人の爆音で泣いたことある?
好きな人の爆音で泣くのってね、最高なんだよ。
君もさ、そういう涙を流したほうがいいよ。
すごく気持ちいいんだから。」

愛子の薄っぺらい涙が、急に引っ込む。ほらね。そんな涙じゃすぐ乾いちゃう。

私は愛子のその様子を見て、もう一言付け加えた。

「あとさ、チューニングくらい、できるようになった方がいいよ。」

悔しかったのか、愛子が私をキッと睨んだ。私は初めて愛子の人間らしい一面を垣間見た気がして嬉しかった。私を睨む愛子の目は、悔し涙で潤んでいた。
それはきっと嘘の涙ではない気がして、私は初めて愛子を綺麗だと思った。

隣でそのやり取りを見ていた優太が、私におずおずと質問してくる。

「春。あの曲ってもしかして、俺の曲なの?」

私は呆れた。よくもまあ、そんな勘違いが出来るなあ。

私はハッキリと言った。

「違うよ!優太にフラれた後、私を助けてくれた人に書いたの。
ごめんね、私、君のこともう好きじゃないの。」

優太が悲しそうな顔で黙り込む。

そのやり取りを聞いて、桜井くんが笑いを堪えている。

桜井くん。見返した頃には、その人たちのこと、どうでも良くなってるものだね。

そして見返すつもりなんてなくても、好きな人のために頑張ってたら、勝手に見返してるもんだね。



文化祭は滞りなく終わった。皆、クラスの催し物の打ち上げだとか、今日のベビーカステラの売り上げはいくらだったとかで盛り上がっている。

真波が優しく声をかけてくれた。

「ねえ、春もクラスの打ち上げ来る?」

私は丁重に断った。

「私はいいよ。ベビーカステラの手伝い、出来てないし…。」

そう、私と桜井くんはバンドの練習があるからということで、クラスのベビーカステラの準備を全然手伝えていないから、少し気まずいのだ。

でも、と真波が話を続ける。

「なんか、皆、今日のライブ見て、感動したみたいだよ。むしろ、春と桜井くんと話したがってるよ。」

確かに、ライブ後、今まで話したことのなかった子たちが沢山話しかけてくれた。現に今も、桜井くんの周りに女の子たちが集まっている。当の本人は、物凄く面倒臭そうな顔をしているけど。

女の子たちを適当にあしらって、桜井くんは私のところに来てくれた。

「春、帰ろ。俺らだけで打ち上げしようぜ。」

私はほころびそうな口元を隠しながら、小さく頷いた。

桜井くんといつもの帰り道を歩く。
健太くんと中原くんも誘ったが、二人はクラスの打ち上げに参加するみたいだ。

「あいつら、クラスの打ち上げに参加するなんて…。薄情なやつらだ。」

「いや、クラスの打ち上げに参加しない私たちが薄情なのかもよ…。」

辺りはもう暗くなり始めて、夕暮れと夜が混じる。空が群青色に染まっていく。桜井くんは私に愚痴を吐いた。

「俺さ、夏美さんに謝られちゃったよ。あんなに本気でやってると思わなかった!だって。春のことも、凄く褒めてたよ。声が抜けて、歌詞がよく聞こえてたってさ。」

私は少しやきもちを妬いて「ふーん。」とだけ言い、口を尖らせた。
夏美さんの名前が桜井くんの口から出るだけで、不機嫌になってしまう。
そんな私に気付いたのか、機嫌を取るように桜井くんは話し続ける。

「最後の曲もいろんな人に褒められたよ。俺、春は月みたいだって言ったのに、春が「朝焼け」って曲を作ったの、意外だったよ。サンライズじゃん。」

私は思わず吹き出す。

「うわ、ほんとだ。全然気づかなかった。でもさ、月って太陽に照らされないと光れないから。だからあの曲が出来たのかも。」

桜井くんはイタズラっぽく笑う。

「あの曲、元彼に書いたんじゃないんだね。スタジオであの曲聞いたとき、てっきり元カレのこと歌ってるんだと思ってたよ。」

私は勢いよく否定する。

「ああ、違うよ。あんな奴に書かないよ。」

「ふーん。じゃあ誰に書いたの?」

桜井くんが、ニヤニヤしながら聞いてくる。

私は憮然として呟いた。

「そんな態度じゃ、絶対教えてやらない。」

桜井くんは、私の頭をグシャグシャ、グシャグシャと掻き乱す。私の好きな桜井くんの癖。

そしてこれから、私の心も掻き乱すだろう。
どんどん色が移り変わる、この群青色の放課後みたいに。
でもそれでいい。その度に、私の憂鬱を、桜井くんのギターで掻き消してくれたらいい。

爆音で掻き消してくれたら、それでいい。

私はその爆音を求めて、桜井くんに、小さなキスをした。




あとがき↓↓↓





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