ダイタクの魅力を語る

私が芸人ダイタクを初めて知ったのは、今年初めの事。

偶然『港区おじさん』というミニドラマを見てからである。

まず、第一印象は

【なんだこのアンニュイな双子は！！！】

あの倦怠感、焦燥感、そして深い切なさ。

一気に恋に落ちるようにファンになってしまった。

『演者のダイタク』からスタートしたため、彼らが芸人だということは後に知ることとなった。大変驚いたが、彼らのYouTubeチャンネルである【ダイタクTV】を見て、「あぁ、芸人さんだから演じることもできるのか。」と妙に納得してしまった。

【ダイタクTV】は、まるで深夜番組を見ているかのようなサブカル感溢れるチャンネルである。

乳首に洗濯ばさみを挟んで悶絶してみたり、半沢直樹の(仮)オーディションを開催して、思わず唸ってしまうようなアドリブ演技をしてみたり、まるで吉本養成所よろしくリスナーに厳しいダメ出しをするラジオを流してみたり。

本当に、列挙に暇がない企画で溢れたチャンネルである。

彼らは自分達のチャンネルを【思い出づくり】というテーマに定め、決してその道から逸れる事もなく、ただただ楽しいことを追求している。

私はそんな彼らのチャンネルを見ることが心から楽しい。

登録者数を増やすための企画を立ち上げたり、インフルエンサーを出して視聴数をアップさせてみたり、などといったことはしない。(たまにそういう企画もあるが笑)

【まずは、自分達が楽しむこと】

これを念頭に置いて放送しているのが視聴者の私にもしっかり伝わってくるのだ。

良いじゃないですか。気兼ねない仲間達とワイワイ戯れている姿を見ていると、こっちまで笑顔になってしまうのだから。

私はこれがダイタクの魅力だと思う。

欲を言えば、演者のダイタクももっと見てみたい。

私がダイタクのコントを愛してやまないのは、あの港区おじさんで見た【アンニュイ】なダイタクをどこかで期待してしまってるからなのかもしれない。