可哀想は誰に向かっている?
昨日父親がこんなことを発言した。
『今の子供はアいいアニメがないから可哀想だ』
主観的な物の見方だなと感じた。
情報番組だけで、良いアニメがないから
可哀想だ、と。
自分達が子供の頃と今の時代はもはや
変わっていることに気づいていないかの
ようで、驚いた。
アニメがあるから豊かで
アニメがないから豊かではない。
こんな暴論があって良いのかな……と
危機感さえ感じた。
テレビって。アニメって。
見なければならないものだっけ?
ネガティブは売れる
テレビをつければ不安をあおられ
焦りを生み、人と比較して……。
自分から情報を選択もせずに受けとるだけで
自分の頭で考えようとしないのは
他人に考えて貰おう、という考えが
あるように思える。
そして何より、ネガティブは売れる。
ネガティブな情報は頭に残りやすく
記憶にも留まりやすいから。
不安を煽れば煽るほど、注目を浴びやすく
不安な情報を潜在的に欲してしまっている
私達はその情報に浸かっている、と
気づいていないことが殆どといっても良い。
ワイドショーや情報発信の番組は
自分が受けとりたい情報だけを見る、と
決めておかないと、ダラダラと
情報を垂れ流されている=情報に触れ続ける
危険性があると、気付くことから始める
必要すらあるのかな、と感じている。
ひたすら受け身で受けとるだけでは
何も変わらないし、得るものもない。
自分を不安に落とす、事以外では。
選択せず、受けとるだけの情報で
自分の考えがあるわけでもないのであれば
マイナスな情報に触れているのは
時間のムダ遣いにしかならないことを
知っておいた方が良さそうだ。
今の子供は可哀想?
昔はアニメが再放送されていた
面白いテレビ番組があった
と言われても。今の子供たちにとって
『余計なお世話』としか思わないだろうな。
過去を賛美するだけで、今を嘆いているような
大人の言う事を、信じていたり
共感する事は難しいのかな、と。
そもそも可哀想と言う発想はどこから来ている?
思い込みなのではないのかな。
2択てしか物を見られないのは
視野の狭さといっても良い。
良い、悪い
豊か 豊かではない
私達は時に2つの世界しか見ていない。
それは単純に、簡単だから、だ。
単純化した方が、議論しやすいから。
という考えもあるけれど、だからといって
一方的に『可哀想』と決めつけて良いもの?
なぜ可哀想なの?の問いに対して
良いアニメがないから、は理由になるのかな?
私はならないと思う。
何故なら。
良いアニメがあるから可哀想でないとは
考えていないから。
↑
アニメを見ていなくても、違う形
(絵本を読む ラジオを聴く 人と話す)
事でも得られる情報があるから。
今と過去を一まとめにして
一方的に『可哀想』だと決めているのは
誰なのか、ということ。
決めつけて考えてしまうのは
『可哀想に違いない』と心のどこかで
思っているから、だったりするよ。
そして、少し相手を見下しているような
雰囲気も父親の言葉から感じてしまった。
今の子供を下に見すぎて居るような。
今の時代は変化が速くて、情報も
増えたから、選び取ることが重要で
選択肢が増えたから、どれを選ぶかも
大切になっているんだよね。
なぜ決めつけるのだろう。
なぜ、可哀想だと言い切るのだろう。
私達は決して、可哀想ではないはずだ。
それは決して
良いアニメがないから、可哀想。でも
良い番組がないから、可哀想でも無い。
情報が溢れすぎて選びきれない事や
不安ばかりを煽られる事。
焦りを生む番組が放送されること
→自分達があたかも、不安な状況にあると
煽られる事が、辛いのだ。
アニメがあっても無くても
情報だけは溢れている、この時代に
何を基準にするか、を自分達で
決めることが出来ているなら、良い。
テレビの情報だけを頼りにして
決めつけることは、想像力を欠いている
ということを私は覚えておかなくてはな。と
父親の冒頭の発言で考えた。
可哀想だ、と決めているのは
自分の主観でしかない。
自分の主観だけで物を見て
相手を勝手に可哀想だ、と決めつけているのは
相手にとっては、ただ不快なだけだ。
自分の勝手な想像だけで判断しては
なにも生まない。
過去の延長だけで物を見ることを
手放していかなければ、決めつけて
判断する事になってしまうから。
※※※
テレビは必要ではない。ということではなく
受けとる情報を自分で選択をしなければ
マイナスな情報に触れ続ける事になるから
注意しようね、ということなんだ。
そして、薄い同情ばかりを押し付けて
今を嘆くのも、少し違う。
アニメがあっても無くても
子供達は、育っていくと考えてる。
その力は充分にある、と。
自分の価値観や主観だけで
決めつけて、発言するのは
控えよう、今の時代は。
過去の延長ではないのだから。
私達は決して、不幸せなんかじゃない。