小説:国際フェリペ大学の元教授がニュースを穿って見てみたよ♡ マツタケのニュース。
なぜ「マツタケ」は「高価」なのか...「シイタケ」や「シメジ」との「決定的」な「違い」を生んだのは、あまりに「意外なもの」だった!
マツタケってどんな味ですか?食べたことない。
マツタケの味お吸い物を「これがマツタケの味かぁ」と信用しきってるが、あれは本当にマツタケの味をしているんですか?マツタケを食べたことないから分かんない。カニとカニカマくらいのとんでもない再現率だったりする?カニカマに関しては私の中でたまにカニの評価超えてる時あるよ。食べるの楽だし。
それともさつまいもとおさつスナックぐらいのまぁ、許すぐらいの再現率?どうなんだろ。
私の大学時代、同期にとてもキノコに詳しいヤツがいた。私は東京にある大学に行っていたのだが、このキノコ博士は茨城県出身で、同郷ということもあり、とても仲が良かった。
このキノコ博士にはこれからの人生で役に立つんだか、立たないんだか分からないうんちくをいっぱい教えてもらった。
私は子供の頃から雷が嫌いだった。うるさいし、多分当たったら死ぬしね。
そんな雷を怖がるようになった理由が、小学生時代にある。
下校時、靴箱から靴を取り出して昇降口の方を見たら急に外が暗くなってた。靴を履いて、外へ出ると空は重く黒い雲でいっぱい。イヤな感じになりながら、家の方に行くため校庭のど真ん中を横切った。校庭のど真ん中のさらにど真ん中、中心部分に来た時にものすんごい衝撃が。私の後ろにあった校舎に雷が落ちたんです。いや、怖かったね。校舎に避雷針があったのかどうか分からないがどういうわけか火事とかにはなってなかった。
この話をすると「音は?」とか「眩しかった?」とか聞かれるが、もうそんな次元じゃないくらい凄かった。世界がほんの一瞬だけ何もなくなる。
光が眩しすぎて周りは何も見えなくなるし、音が大きすぎて何も聞こえなくなる。あんな経験は雷でしか無理。やっぱ当たったら死ぬって。
そんなこんながあって、雷恐怖症。そこから相も変わらず大学時代も雷恐怖症。
だったんですが!ここでキノコ博士の登場ですよ。
ある夏の日、私とキノコ博士は大学の自習室にいたのですが、外は急に雷雨。ゲリラ豪雨ってやつだね。私はピカっとなるたび表情には出さずに心の中で「やめてっ」とビビっていたのですが、そこで急にキノコ博士が、
「雷が落ちるとキノコが豊作になるって知ってる?」と聞いてきた。え?だよね、こっちとしては。
まずそんなこと知ってるはずない、言わずもがな。そして雷が落ちてなんでキノコが育つんだよというこの二つのツッコミが頭に浮かんだ。
結構興味が湧いたので、私は「何で?」と聞き返してみた。
すると、まあ何やら立て板に水に難しいことを説明してきた。要約すると落雷した場所は、キノコの菌が電気によって刺激され、育つのが早くなったり、増えたりするらしい。多分こんな感じだったはず。
その場はなんとなく「ふーん」って感じで流れたが、私はその話がなぜか頭の片隅に残り続けた。もしかしたらキノコに恋をしたのかなと思ったね。でもその後スーパーでキノコ見てもメロメロの骨抜きにならなかったからセーフ。危ねえ。
それから私は雷を見るたび、「よし、今日もキノコが育つぞ」と思うようになった。そしたらどういう訳かいつの間にか雷への恐怖感がだいぶ薄れていた。ゼロとは言わないが、音がなるたびに肝を冷やして疲れることは無くなった。
キノコ博士には感謝。ありがとね。ついこないだフットサルやって手の指骨折したらしいね。足のスポーツで何で?
キノコ博士が教えてくれたキノコうんちくはまだまだたくさんある。
例えば「香りマツタケ、味しめじ」のおかしさについて紐解いてくれたエピソード。
まず、高級食材のマツタケが香りだけのヤツみたいな扱いを受けているおかしさ。これは昔はマツタケが色んな理由があっていっぱい取れていたかららしいよ。もちろん色んな理由を長時間に渡って事細かく滔々と教えていただいた。
あと味しめじの部分。味しめじって言うほどしめじってうまいか?と思うかもしれないが、今私達がよく食べるしめじと、このことわざに出てくる昔のしめじは全然違うものらしい。
という感じでキノコ博士のうんちくは事欠くことがない。
マツタケが高価な理由というニュースだったが、その理由も耳にタコができるほどキノコ博士から聞いている…はず。
なぜなら覚えていない。正直、聞き流してた。
キノコは食材以上でも以下でもない。食べるだけ。知りたいと思った事ないよ。求めるのは味だけね、知識とかいらない。でも見た目はかわいいね。なんかいいよ。味とか見た目とかのトータルで見たら断然好きより。でも知識はいらないかも。しいたけの肉詰めすごい好きよ。ピーマンの肉詰めより好き。
今日のニュースのまとめ。
えのきは歯に詰まり過ぎ。