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やっぱりみんな、ちゃんと、ひっそり見ている
わたしは、大学時代の友人とめちゃくちゃ疎遠だった時期がある。
それは広告代理店に転職してあくせく働いていたときなのだけど、定時に帰れることなどほとんどなかったので、あらゆる誘いを断っていたら、いつしか誘われなくなりまして。
どうせ誘われても行けないし、しゃーないしゃーないと諦めているうちにコロナ禍になって、ますます会えなくなっていって…という事態に。
そこから、ちょっとずつ「久しぶり」な友だちに会うようになってきて、最近は本当に久しぶりにバンドサークルの人たちと旅行に行くようになった。
ところで、大学生のときに話していたトピックってぶっちゃけあまり覚えてないことが多い。
サークルのなかの話と、音楽の話と、あとは基本的にどうでもいい話しかしていた記憶がないけど、きっとそのときにしかできない話をしていたと思う。
そして今も、今しかできないような話をしている。たとえば仕事の話とか。
みんな同じような学生だったのに、会社員もいれば、パーソナルトレーナーになった友人もいれば、わたしのようなライターもいて、こんなにも未来が分岐するものなのだと驚く。
そうやって仕事のこととか、みんなが今挑戦していることの話を聞いたり話しているなかで、なんか学生時代より、今のほうがラクに話せていることに気付いた。
思えば、わたしはバンドサークルの癖に音楽にそんなに詳しいわけでもないし、みんなほどバンドに思い入れがあるわけでもないし、本来は目立たずひっそり生きているタイプの人間なので、当時は話すトピックに迷っていた。
もちろん恋愛の話も好きだし、どうでもいい話も好きだけど、自分自身がライトな音楽好きなので、基本ペラッとした話しかしてないと思う。
歌を歌うのは好きだけど、技巧的なこともわからないし、かといって自分自身おもしろい人でもないし、で葛藤していたというか。
え、何話せばいいんだろう。とつねに思ってたけど、それは自分のなかに特に何も入ってないからだったんだろう。
でも、たぶん、いまのわたしはポンコツな自分なりに、なんとか日々を生きていて、仕事の話を通じてそれを確かめられたことが何だか嬉しかったのだ。
おー。わたし、仕事の話ならできるんだなぁ、と。いいんだか悪いんだかわからないけど。
それでも話すことはあまり得意ではないのだけど、そこは口下手なわたしの代わりにnoteがいい仕事をしてくれていた。
「note読んだよ」
そう言われて、やっぱりみんなひっそりと読んでくれているのだと知ったし、話すのがヘタなわたしはわたしなりに書きつづけていこうと思う。
今年も、いっぱいいっぱい書き残していく。
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