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「好き」なだけじゃダメ。「得意」と掛け合わせて初めて仕事になるのです

これはつねづね思っているんだけど。

「好きを仕事にする」という言葉はありつつ、「好きなだけで仕事にする」のは非常に難しいと思っている。

そんなこと言ったら、みんなApple製品とか大好きだと思うんだけど、Appleが好きなだけでは仕事にならないわけじゃん。ただのAppleが好きな人じゃん。

でも、ここに「接客するのが得意」「説明が得意」「英語が得意」などが加わるとApple Storeで働けるかもしれないし、「コーディングが得意」ならエンジニアとしてAppleのアプリとか作れるかもしれないし、「マーケティングが得意」ならAppleの広告に携われるかもしれない。

もちろん、直接Appleとは関われなくても、「レビューするのが得意」「ブログを書くのが得意」「YouTube動画を作るのが得意」「マニアックな視点で語るのが得意」とかが加わったら、Apple製品について言及することが仕事になったりするよね。

だからもちろん、「好き」という気持ちは大事にしてほしいのは大前提として、「ここに何が掛け合わさったら仕事として成立するんだろう?」と考えてみるのが大事。

たとえば、私はサウナが好きだけど、「サウナ好き」なだけなら何万人といるし、それだけじゃ仕事にはならない。

でも、私には「いい感じに文章が書ける」「いい感じの写真が撮れる」「いい感じに発信できる」という得意があるので、サウナが仕事にできるのである!!!

さらに、この「得意」は、自分が得意だと思っている(主観的)だけではなく、仕事として成立するレベル(客観的)の得意であることも重要である。

自分では「得意なんだよね!」と言いつつ、他の人からしてみると「いやぁ…」という感じだと、金銭をお支払いするまでに至らないので、大前提スキルは磨くことは必須です。それも、自己判断じゃなくてちゃんと他人に見てもらうこと。

量を積むのはもちろん大事だけど、自分なりに進んで変な場所に向かっている可能性もあるので、第三者に軌道修正してもらいながら進むといいと思う。そのために学校や会社、スクールなどがあるわけなので。

わたしもたまに「ゆぴさんのもとでライターやってみたいです!」と言われるけれど、う〜ん文章が!!文章力が!!!まだ足りないよ!!!と思うんよ。

だってさ、ゆぴさんのもとでライターをやるということは、ゆぴさんがお金を払うということよ!? お金持ちならまだしも、大事なお金を使うなら、書ける人にお願いしないと私が多分ぶっ倒れます。

なぜなら、スキルが足りない人と仕事をするということは、「なぜかお金を支払いながら足りないところをフォローする(工数が増える)」ということなので、発注サイドに余裕がないとなかなか厳しいものがあります。

だから未経験採用ってハードルが高いんだよね。大手は余裕があるから新卒も採用できるけど小さな会社はやらないでしょ。そういうことです。もちろん、未経験でもスキルがあれば活躍できるパターンもある。私もこれで未経験からライターになれたので。

自分が「好きを仕事にしたい!」という思いは大事だけど、「仕事にするだけのスキルを磨けているか?」は自問自答してほしい。

でもね。裏を返せば、ひとつスキルを決めたら、それを磨けばいいだけなんだよ

先日受けた取材では、「苦手からは逃げていい。その代わり得意を磨け(意訳)」なことを言ったんだけど、得意を磨けば苦手なことから逃げられるって素晴らしくないですか。

だから、好きなものがあるのなら、その好きに貢献できるような得意を見つけてほしい。そして、すでに得意を見つけているのなら、仕事にできるレベルまで磨き上げてほしい。です!

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