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繊細で、ごめんなさい
いつもnoteは、自分の日記でありながらも、きっと共感してくれるかもしれない誰かのために書いている。
でも今日は、自分のためだけに書きたい。
繊細がいやだ。
これは嫌味に聞こえてしまうんだろうか。繊細の反対は鈍感になってしまうんだろうか。
今も、友人のnoteを読んで涙が止まらなくなってしまって電車を降りた。
わかる。感受性が高いのは役者としては絶対に必要なことだし、創作者としては誇るべきことなんだと思う。
でも、これから約束があるのにぜんぶの予定を放り投げてこのまま余韻に浸っていたいなんて思ってしまう。やらないよ。やらないけど。湧き上がってきた感情ぜんぶを押し殺してふつうに仕事する。やりたい仕事だし。でも。たぶん明日までこの気持ちは引きずってしまうだろう。
**
「なんで泣いてるの?」**
めちゃくちゃよく言われる言葉だ。心配させたいわけじゃない。というか泣きたくて泣いているわけじゃない。ただ、感情が動かされるとブワッとなってしまう。「えへへー」と言いながらいつもごまかすけど、本当にめんどくさい。
繊細は、気を遣われる。
「デリケートな人」なんて思われるのもイヤだ。誰のせいでもないただの自然現象でしかないのに。
これは決して嫌味じゃない。むしろ羨望で言う。
愚鈍に生まれたかった。
気付かなくていいようなことに気が付かず、ただ目の前にあるしあわせにしあわせと思い、現実逃避をして創作なんてせず、ただ生きたかった。
でもむりだ。
ないものねだりなんだ。
毎日ごりごり削られながら、文章を読んで涙して、涙しながら文章を生んで、その繰り返しなんだろう。
だったら、それがゆるされるような生き方をするしかない。
とつぜんブワッと感動して泣いてもゆるされるような人に側にいてほしい。
とつぜんブワッと書いたこの文章を受け止めてもらえるような世界にいたい。
繊細はつらい、繊細はきらい、繊細はいやだ。
でも、変われないから。
それをなんとか我慢して飲み込んで武器にしていくしかない。
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