なぜ、わたしはフリーランスになれたのか。
平日の真っ昼間にジムに行くと、「今日はおやすみですか?」と聞かれる。
そこで、「フリーランスです」と言うと、「すごいですね!」と言われることがある。いやいや、全然すごくないですよ。
会社に所属していないだけで、やっていること自体は会社員とそこまで変わらないのだから。むしろ会社員が向いてなくてフリーランスを選んだだけだから。
一方で、たしかにフリーランスになるための第一歩を踏み出すのには少し勇気がいった。
まがいなりにも会社で3年間がんばって働いてきたし、毎月給与が入ってくる生活を手放すことや、大学の同級生が誰ひとりとしてチャレンジしていないことをわたしだけがやる、ということに、「本当にこれでいいんだろうか?」と何度も自問自答した。
それでも、「わたしにもできるかもしれない」という想いが胸の奥底にあったのは、周囲のフツーの人がフリーランスをやっていたからである。
別にすごく特別なわけじゃない。資格があるとか、めちゃめちゃ秀でているとか、特殊能力があるとか。少なくともわたしの目にはそう映った。「そんな働き方があるんだな」と知った。
だからわたしは選べたのである。それまでの人生にはなかった、フリーランスという道を。
これは何もフリーランスに限らない。
世界中を旅しながら仕事をしている人を知って、「わたしも海外に行ってみようかな」と思えたし、友だちがソーシャルアパートメントに住んでいたから「わたしも住んでみようかな」と思えたし、投資家に取材したことで、「わたしもやってみようかな」と投資を始めた。
知ることは、選択肢を増やすこと。知ることで、人は初めて選べるようになるのだ。
つまるところ、わたしがフリーランスになれたのは、フリーランスを知ったから。ただそれだけなのである。
会社と家の往復のなかで、なんとか自分の世界を広げようとコミュニティに入り、SNSを頑張って、本を読み漁り、いろんな人と会って、フリーランスを知った。
そんな当時の試みが、今のわたしに繋がっている。知るだけでも、結構人生って変わったりするんだよ。
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新しい誰かが、知ることで選べるようになるといいな。
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