自分に嘘をついたら”本当”が奪われる
しょーーーもないことで嘘をつく癖がある。
それは本当にしょーーーもないことで、「これ知ってるー?」と言われたら、よくわかんないけど「あー、見たことあるかもー!」と答えちゃう類の。
別に知らなくてもいいんだろうけど、なんか反射的に「あー」って言っちゃうわけですよ。
たぶん、「相手に説明させるのも申し訳ない」って気持ちから来てると思うんだけど。
でも、そんな小さな嘘の積み重ねがいつしか「本当」を奪っていくのだと気付いてゾッとした。
たとえば「声」は、目上の人や気に入られたい人にはどうしても上擦ってしまいがちだけど、それは本当の「声」ではないと教わった。
「自分をよく見せるための嘘はついちゃダメ」と。
人に良く思われたい、好きになってほしい、嫌いにならないで。
誰もが抱くあたりまえの欲求だと思う。
でも、ダメなんだよね。結局偽りって見透かされていく。
実際、頑張って良く見せようとしたときはあまりうまくいかなくて、素のまま振る舞ったときはうまくいくとかよくある話。
だって、仲の良い友だちが見ているのは、取り繕った自分ではなくてありのままの自分のはずなのだ。
いろんな本も、いろんな説もあると思う。
笑顔である人は好かれる。
素直な人が良い。
相手を思いやる心が大事だ。
でも、それが本心と相反していたら?
そんな人なんて、腐るほど居ると思う。
妙に上擦った声を出して、仮面みたいに笑顔をはりつけて。棒読みの言葉を並べて。
それが社会を生き抜く術なのかもしれない。
でも。
たぶんそれは、自分の「本当」を奪っていく。
人の顔色を伺ったり、制約だらけな世界に怯えたり、なんとなくまわりに合わせていたり。
今、ありのままの言葉が紡げているかなぁ。
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