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どこまで信じていいですか

理由は定かではないけれど、ものすごく警戒心が強いので、つねに一歩引いて様子を伺う癖がある。

そのせいか、「どこか1枚壁を感じる」「何を考えているかわからない」と言われることもある。

きっと、向こうは「信じてほしい」のだ。自分はあなたを傷つける存在じゃないよ、って。

でも、わたしにしてみれば、信じることはものすごく怖いことでもある。

人の気持ちほど不確かなものはない。

今日はポジティブだった気持ちも、明日にはネガティブになっているかもしれない。ラブラブだったカップルも、一度の喧嘩であっけなく別れてしまうかもしれない。親友だと思っていた子に、ひどい仕打ちを受けるかもしれない。

「絶対に裏切らないよ」をどこまで信じられるだろう。別に信じてもいいけど、ヘタに信じて傷つくのは自分なのだ。

「信じていたのになぁ」と思ったことは数えきれないほどある。どうしようもない嘘とか、謎の噂とか、心ない言葉とか。そうして辿り着く答えは、「他人に一切期待をしないこと」だ。

でも、わたしは誰にも期待をしないのも、それはそれでとても悲しいことだなぁと思ってしまう。

どうすればいいんだろう。

信じなければ傷つくこともないけれどどこか寂しくて、信じれば一時は心安らぐけれど、ひどく傷つく可能性が生まれる。

世の中には善い人と同じくらい悪い人がいて、綺麗な言葉を喋るフリをしてぶっ刺してくる。

そんなことを一度でも経験したら、野生動物みたいに身構えてしまうよね。

絶対に騙されないように、絶対に搾取されないように、絶対に傷つかないように。

でも、そうやって傷つかないように殻に閉じこもっていても何も生まれないのはわかってる。

人のことをどこまで信じていいんだろう。100%自分のことを傷つけない保証はどこにあるんだろう。

部屋の隅っこで傷つかないように毛布にくるまってるだけじゃ何も生まれないのはわかっているけど、やっぱり人って怖いよねぇ。

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