永遠に消えない”ぽっかり”と向き合う

いつも欠乏感がある。

たとえるなら、つねにおなかが空いているみたいな。食べても食べても満腹にならないみたいな。

「何をしててもしあわせ〜！」

という友だちがいるが、いつになったらそこに行けるんだろうと延々と考えている。

どうやったら「何をしててもしあわせ〜！」になるのか。このぽっかりとしたスキマは何なのか。

お風呂に入ってるときとか漫画を読んでるときとか友だちと話しているときは”ぽっかり”も忘れられるんだけど。

いつか誰かが自分を満たしてくれると信じていたけれど、自分を満たせるのは自分だけなのだと気付く。

「大丈夫、大丈夫」って自分に魔法をかけるのも自分。

「無理しなくていいんだよ」って自分を労われるのも自分。

“ぽっかり”をうめるのは自分なのだ。

もし、わたしだけじゃなくて、みんなにも”ぽっかり”があるのならいいな。

うめるための術をみんなちゃんと持っていて、うまく付き合えているのなら、わたしも真似をしてうめてみたい。

今のところ、わたしが見つけた”ぽっかり”をうめる方法は、わたしを甘やかしてたくさん銭湯に連れていってあげることだった。

今日もあったかいお風呂に浸かろう。