適応教室という居場所。

なかなか記事の更新ができず、5月になってしまいました。
ゴールデンウィークは皆様いかがお過ごしだったでしょうか。
さて、中学3年になっても学校へ行かないことを貫く息子。
このゴールデンウィークも積極的に外出することはなく、どこか行きたいところがないか?と聞いても「ない」と、そっけない返答がかえるだけです。

そうは言っても、ろくに家からも出ずスマホやゲーム三昧の生活になってはいけませんので、適応教室という場所へ通ってみよう、ということになりました。

自治体によって制度はちがうのかもしれませんが、私の住んでいる市では、教育委員会の認可をうけてそこへ通うことで、学校へ行ったのとおなじように出席あつかいとされることになっています。

まずは私と妻が何度か見学へ通い、そこでおこなわれている保護者会へ参加したりして教室の雰囲気を息子に伝えました。

「だいたい10人くらいかな。みんな静かに、それぞれやりたいことをやってるみたいだったよ。
勉強してる子もいたけど、手芸やパズルやってる子もいたし、休み時間にはボードゲームとかで遊ぶこともあるんだって。
居心地がわるかったらすぐ帰ってきてもいいし。顔を出すだけでも出席扱いになるらしいから、見学だけでも行ってみないか?」

こんな感じで息子に促してみました。

ーわかった。

彼は小さくうなずきました。

見学の日は、そこの所長だという男性が施設内を案内してくれました。
施設といっても、大きい広間に机が点々と配置され、子どもたちがそれぞれ思い思いの時間を過ごしているだけです。
部屋の奥にはちいさな台所があり、コロナ禍でなければ調理実習をやることもあるのだとか。

それと、人目がどうしても気になる子のための個室も。

職員の方は説明をしながら、終始息子の興味がありそうな話題を挟んで丁寧に案内してくれました。

最後に、教室の開いている時間であれば何時に来ても、たとえ終了直前であっても出席あつかいになるので、気軽に来てねということを息子に言ってくれました。

まずは、引きこもらず自分で外へ出られるようになることが大切なのです。

見学のあと、近くの喫茶店で休憩をしました。

「どうだった?あの教室なら通えそうか?」
と聞くと、…学校よりは。
と、絞り出すように答えました。

それから、頭が真っ白だった、とも。

そりゃ緊張するよなあ。
私も上がり症ですので、慣れないところへ行く緊張感はよくわかります。

それでも、現状をどうにか変化させたいというのは、息子自身も感じているように思いました。

その後の手続きとしては、担任の先生を通じて入室申請書に学校長の許可印を押してもらい、適応教室へ持参。
面談の上で正式に入室という流れになります。

適応教室は全国市町村の各自治体に広く配置されているようですので、不登校のお子さんの居場所のひとつとして検討してみるのは良いことだと思います。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
自宅で書くことがむずかしいため、仕事の空き時間などを利用して更新しております。
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