兄弟の関わりかた。

昨日の記事で思わぬ形で紹介することになった次男のお話。

我が家には不登校の中2男子の下に、弟がいます。
年齢は10歳、小学4年生です。

性格は活発。
自己主張が激しく、自分の欲求を満たすまで折れず、それを妨げるものには兄だろうが親だろうが抵抗をやめることがありません。
ひとことで言えば、【王様】のような子なのです。

親としては伸び伸びと自由に育ってくれることが何よりの願いではありますが、それがワガママで傍若無人な振る舞いにつながっては見過ごすことはできませんので、言い聞かせるために叱ったり怒ってしまうこともあります。
それでも、この弟は決して折れません。
こちらがどうにか落とし所をみつけて妥協することがほとんどです。

そんな性格ですから、やはりお兄ちゃんとも衝突することは日常茶飯事。
その原因のほとんどは、ゲームの取り合い。
我が家にはNintendo SwitchのLITEという機種が1台。
これはテレビにつなげることのできない機種ですので、順番にやってもらうしかないのですが、お前は何時間やった、とか、充電がなくなる、などといった言い合いでケンカをすることが多いのです。

そのほかに、食事のマナーや部屋の片付けなど、弟の大ざっぱな生活ぶりが許せないらしく、兄の怒りのほとんどがそこにぶつけられているように思います。

日々絶えない兄弟ゲンカに、親としてはどこまで介入するべきか?
難しい問題ですし、いまだに答えはわかりません。

ただ、食事のマナーや部屋の片付けは親がしつけるべき問題なので、そういうことはお兄ちゃんが言わなくてもいいし気にするな、とは言っています。

それでも、気になってしまうのでしょうね。
そして、弟のほうでは不登校の兄が言うことは軽んじてしまっているようです。

「学校行ってないやつに言われたくないわ!!」

こんな言葉が飛び出したこともありました。
見ていてヒヤヒヤする場面でしたが、そんなとき兄の方は部屋に籠もってクールダウンしているようです。
その隙に私は、弟のほうに不登校になった兄のこと、そうなってしまう子がいる現実を、なるべく小学生にわかりやすい言葉を選んで語ります。

「お兄ちゃんはね、いま心が疲れはててしまって、学校へも行きたいんだけど、今はどうしても行けない。
学校へ行かないことは変だと思うよね。そんなやつに言われたって納得できないのもわかる。でも、ケンカばかりしていたら、お兄ちゃんもなかなか元気になれないんだ。
おまえも、本当はお兄ちゃんに元気になってほしいだろ?」

弟はしずかにうなずきました。

そうです。
本当は、弟は兄のことが大好きなのです。
母よりも父よりも、兄のことが好きなのです。
しかし、兄は弟がうっとおしいと思っているので、その気持ちのズレによりケンカが発生するのだろうと思います。
(※そのケンカによるエネルギーの消費も、不登校になった遠因かもしれません。それについては、別の機会に※)

そんな2人ですが、憎みあっているというわけでもなく、ゲームの小さな画面に顔を寄せて楽しそうにしていたり、妻が弟を叱ったときには庇うようなことを言ったりすることもあり、不思議な関係だなあと思っています。


とりとめのない日記にような内容になってしまいましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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