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『21世紀へのチェルニー』を読みました。
いま、わたしはピアノ・レッスンでみていただいているチェルニーを毎日こつこつと練習しています。だけど、なかなか上達しなくて、ときどき、練習に疲れるなあと思うことがあります。それで、この本を読んで、モチベーションをアップしようと思いました。
ふと思い出したのですが、チェルニーのレッスンに入る前、先生にこう言われました。
(ブルクミュラー25番の練習曲が終了したころだったと思います。)
わたしは先生に、いつかショパンのエチュードを弾けるようになりたいと言ったんですね。そしたら、先生が、チェルニーをやりましょうとおっしゃったんです。「みんな、やってるから。」と。
え?いったい?チェルニーってなに?と、よくわからなかったのですが、その練習曲をやれば、きっと上達するんだろうなあと思いました。それで、やってみることにしたんです。
練習を開始して、1年数ヶ月経ち、30番の練習曲のうち、13曲目までたどりついたのですが、楽譜の指定テンポの6割にも到達しないほどのゆっくりテンポで進んでいます。ブルクミュラーもゆっくりめのテンポだったのですが、これで本当に上達するのか半信半疑なところがあります。
でも、上達していないか?と、聞かれれば、少しは上達したと思うと答えられます。それは、チェルニーのおかげだけではないかもしれないけど、いろいろな曲を練習しているおかげもあってか譜読みが早くなってきたように感じるし、レッスンなどで練習のコツもわかってきたように感じるからです。
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さて、この本によると、
1997年におこなった月間『ショパン』のアンケートで「チェルニーが嫌いだった」という声は半数以上に達していたのだそうです。
「チェルニーが苦痛なあまり、ピアノがいやになってレッスンをやめてしまった」という声が数多く寄せられたのだとか。
わたしも(うわ〜、できないよ〜)とは思うのですが、できたときは嬉しくて、音楽に美しさとか楽しさとか感じたりもするので、嫌いというほどではないです。嫌いになったという結果は、悲しいものですね。
それでも、それまでチェルニーのエチュードが長く使われていた理由としては、チェルニーがベートーヴェンの弟子であり、リストの先生だったことも考えられるそうです。
チェルニーが日本に入ってきたのは、明治時代らしいのですが、その時代にはバイエルと並んで貴重なテキストで、1冊をマスターするのに時間もかかることから楽譜としてコストパフォーマンスも良かったのだろうと考えられています。
チェルニーは本当に役に立つのか、海外や国内のピアニストの意見は賛否両論あって、本書の中にいろいろな意見が取り上げられていますが、テキストとして偏りがないとされる意見や、偏りがあるとされる意見があり、さまざまです。
ちなみに、ピアニストの横山幸雄はこう言っています。
「僕は学生たちに、よくこんなことをアドヴァイスします。つまらないけど必要だから取り組む基礎的な訓練が半分、この曲をやりたいと思って取り組む楽しい部分が半分、そんなバランスにしてみてはどうでしょう。そのバランスがうまくとれていれば、面白いし楽しいし、身につくんじゃないかな。」
また、ピアニストの三舩優子は、「チェルニーは、何週間もかかって苦労して譜読みしながらやるのではなく、さっと弾けるものをどんどんやるほうがいいのでは。マンネリになる、飽きるというのが一番よくないと思うのです。」とコメントしています。
本書には、チェルニーの短い練習曲集が紹介されていたり、チェルニー以外のエチュードがたくさん紹介されています。
自分に合うベストなエチュードを探して取り組むのがいいようです。
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この本を読んで思ったことは、いまの自分の状態を知って、あまり無理のない練習に取り組めているか?を、考えながら、練習のハードルを低くして、(部分練習にするとか工夫して)楽しんで取り組んでいこうということです。
練習を、やりこんでいくと時間を忘れることもあるので、ピアノに向かう時間を確保して、楽しみたい。もっと夢中になってやってみよう!と、思いました。頑張ります😊(やる気が出ました。)
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