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【旅立ちの日までのこと】2022/4/24 家族で桜を見に 大好きなラーメンもジェラートも食べた日
こんばんは、@hanamizukiです。
これまでのこと
前回の記事はこちらから
息子の退院後、2022年4月後半~5月中旬は暖かい日が続いていたので、息子も過ごしやすく体調も良さそうに見えていた退院後7日目。
Instagramを見て行ってみたかった桜の名所に行ってみることにしました。
車移動で40分ほど。
お昼時間にもさしかかったので、家族で大好きなラーメン屋さんにも立ち寄ることができました。
mili君はラーメンが大好き!
行列ができていたので外で少し待つことに。
「おかー!さくらー!」
ラーメン屋さんの敷地内に桜の木があり、風が吹いて花びらが散り始めアスファルトに沢山桜模様が出来ています。
mili君はその花びらを拾い集め、私に渡してきます。
「おかー(息子は私をお母さんの「おか」と呼んでいました)!はい、どーぞ。」
「ありがとー!」
「さくら、かわいいね~。」
桜の花びらをしゃがんで無心に集める後ろ姿が、とっても可愛かったのを覚えています。
mili君と私はチャーシュー麺、おと(息子はお父さんを「おと」と呼んでいました)はワンタン麺。おとの隣でおかわりしながらラーメンを食べて、3人で笑い合って「おいしいね!」って満足してお店を出たあとは、桜の名所に向かいました。
川岸に沿って150本のソメイヨシノが1.5kmに渡って満開に咲き渡っている場所。mili君と川原に降りて桜を見ていると、早速mili君は、枝を見つけ振り回します。mili君は、自然の中に行くと必ず自分が好きな形の棒を見つけて、それを拾い上げて嬉しそうに持ち帰ってくる男の子でした。
「おかー!おしっこー!」
100mほど歩いて、おトイレしたくなったmili君。
急いでおとと車の影に連れていき、お外でおしっこさせました。
自然の中でのおしっこ。
「そとでするときもちいいよなー!」
「うん!」
と、一日何回もあった尿意をおとは、mili君に負担に思わせないように楽しもうとしてくれていました。
「そうだよなー!かっこいいぞー!」
「うん!」
mili君の大好きなジェラート屋さんも近くにあったので寄ってみました。
大行列の中、mili君を抱っこして順番待ちをします。
mili君はミルク味、おとはラムレーズン、おかはヨーグルトと抹茶!
外の木陰で自然を見ながらジェラートを頬張りました。
この日は、
mili君とおとと私で
3人並んで
ラーメンを食べた最後の日
3人並んで
桜街道を歩いた最後の日
3人並んで
ジェラートを食べた最後の日
となりました...
息子とこの場所にくるのが
最後の日となるなんて思わずに過ごしていました。
入退院を繰り返しても、
たとえ制限がある生活になったとしても、
そして、
心臓移植に向けての毎日になったとしても、
心臓移植を行ったとしても、
私たちは3人家族でいることを当たり前に思っていました。
mili君、
退院をしてから
ご飯の時は必ず
おとの隣に座って食べるようになってたね。
この日も
おとの隣で仲良くラーメンを
おかわりしながら食べたね。
お風呂も
3人で入りたがったり、
寝る時も
3人で寝たがったり、
mili君には3人の時間が永遠ではないと
見えていたのかな?
mili君の胸の中の痛みが
お母さんも
感じることができたら
見ることができていたら
異変に気付いていたかもしれないのに。
助けられていたかもしれないのに。
最後の苦しみをお母さんが変わってあげたかった。
3人並んで歩いた桜並木、一緒に美味しいねって言い合えたご飯、その味はどんな味?って交換し合って食べたアイス、おととおかの間にmili君がいた日々、すべて愛おしいです。
幸せはmili君がいてこそだったよ。
これまでのこと
開業医達の誤診や過信は「あるべきではない」
誤診や過信で不幸になった親子は沢山いると思います…
どこかで見つけることができなかったのか
「病院とは」「医師とは」「こどもの病気とは」