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隠れ家カフェは茨の道
なぜ人は隠れ家カフェに憧れるのでしょう。
路地のワキをすり抜けて行って、こじんまりしていて、そんなに混んでいなくて、心地がいい。
そんなカフェを見つけたら得した気持ちになるというか、自分だけのお気に入りの場所にしたいと思ったりしますよね。
そんな素敵な隠れ家カフェ
やりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
もしあなたがそうなら
どうして隠れ家カフェをしたいのですか?
雰囲気がいいから?
自分が心地がいいから?
カフェに限らず、店舗という業態を取っている業種のほとんどの売上は
客単価×客数×来店頻度
で決まります。
隠れ家カフェのように「目立たず」「混んでない」お店の売上は、この3つの要素のうち「客単価」と「来店頻度」でしか勝負ができません。
「客単価」が高くても来ていただけるお客様に「何度も」来ていただく必要があります。そのための経営上の工夫が必要です。
もし客数を上げようと思ったら「回転率」を上げなければならず、滞在時間を区切って入れ替えをしたり、営業時間を延ばす必要が出てきます。
滞在時間を区切ることはお客様の満足度にもつながりリスクは大きいですよね(時間来たら帰れって言ってるみたいですもんね)
営業時間をのばせば、当然店主の体力に負担がかかります。
混んでないお店に見せようと店内を広くすれば当然家賃が高くなります。
隠れ家カフェはリスクが高いということです。
そこに「隠れ家カフェだから露出は控えて」なんてしようものなら、本当に隠れてしまいます。
露出を控えるなら口コミをお願いしないといけませんが、隠れ家カフェを好むお客さまが果たして口コミにどれほど応えていただけるでしょうか?
私は隠れ家カフェほど宣伝・広告の難しい形態はないと思っています。
駅前の激戦区でフツーにカフェを開き、露骨にチラシなど撒いた方がまだ容易いと思っているくらいです。
私は「本当に幸せなカフェ経営」を目指していて、この記事を読んでいただいている方にもそうなって欲しいと思っていますが、
それは「ラクして」「何もせずに」そうなることとはちょっと違います。
もしあなたがどうしても隠れ家カフェを開きたいと思っているなら、
フツーのカフェよりずっと綿密な計画を立て、計算しつくした宣伝をしてくださいね。
世の中の流行っている隠れ家カフェは「隠れ家風カフェ」で、見えないところでいろんな努力をしているはずですから。
もちろん、家賃がかからなくて、そんなに売り上げも多くなくていいから隠れ家カフェをやりたいって人もいると思います。
でもきっと、そんな人はこの記事は読んでませんよね。
だって売り上げがなくったって生活はできて幸せでしょうから。
私はそんな下支えがなくてもあなたがやりたいカフェの形を実現できるように応援したいです。
それがたとえ茨の道であったとしても。
いまむらみちよ
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