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ガマンなんかしなくていい

私がそれまでのカフェの営業の形から大きく舵取りを変えたのは、「体が言うことをきかなくなったから」です。

それは単に体力が衰えたからではなく、
様々な場面でガマンをし続けた結果音を上げたと言った方が正しいかもしれません。

「やりたいことをやっている」ことが逆に足かせになり、お客様に対してだけではなく、家族にも、回りにも、嫌なことを嫌と言えなくなっていました。

でもよくよく考えると、
スポーツの一流選手だって、そのスポーツを辞めたいと思ったことはゼロじゃないって言うし、
 
恋愛だってスキスキ言う割にはあっさり嫌いになったりするじゃないですか。
相手のことを「好きだからなんでもガマン」ってわけでもないですよね。

だから
カフェをやることは好きだからやるんだろうけど、
だからって全てをガマンするなんてする必要ないです。 
 
私はそもそもコーヒーとカフェの空間、常連のお客様と交わす言葉のやり取りが好きでカフェを始めたいと思ってたのに、
それだけじゃ成り立たないからとランチを始めて、
それが一番の足かせになりました。

好きだからランチをやっていたのでなく、

「カフェならランチ出すのは当たり前」
「フードを出さないと売り上げがたたない」

と思っていたからです。

もちろん今現在完全に辞めてしまってはいませんが、ガマンはしていません。

出したいだけの数を準備し、無理のないメニューに変えていっています。
 
開業希望者さんに「コーヒーだけじゃやっていけませんか?」とか「フードはおかないと無理ですか?」などと聞かれることがあります。
 
もちろん、価格の取れるフードはやるにこしたことはないとは思いますが、

その前にやりたいかやりたくないかを考えるべきで、

本当はやりたくないならやらない方がいいと思います。

自分の気持ちや体力のほころびは必ずそこからやってくるから。 

 


 
その代わり好きなことはとことんやってください。

コーヒーだけでやりたいならそれを突き通すにはどうすればいいかを考えてください。

 

「石の上にも3年」

開業したら「3年は我慢」って言われてそうしたけれど、正直3年経ったからって何かが劇的に変わるわけではありません。

成功体験と失敗体験が積み重なっていろんなことが見えてくるだけで、

我慢していたことをしなくてよくなるわけではありません。

むしろ3年我慢できたからもう少し我慢しようって思って辛くなるだけです。

 


 
ガマンなんてしなくていい。
 
嫌なことを無理無理やって途中でおかしくなるなら、
初めからやらない方がましです。

 

あなたが本当は嫌なのにやっていることって何ですか?

 

ガマンしてやってることは、すぐ辞めた方がいいです。

 

あなたが思っているよりもずっと体は正直ですよ。

 

 

いまむらみちよ

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