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早起き苦手ですが朝型です
私がお店をオープンした頃、帰宅が遅かったのは、「仕込み」をしないといけなかったからです。
その当時はスイーツは他の方に焼いていただいていたし、料理も材料の軽量くらいまではスタッフにやってもらっていたので(正直そのためにアイドルタイムにも人件費がかかってしまうということにもなりましたが)、閉店後にする仕込みの量はかなり多かったです。
カフェご飯という一つのプレートに何品ものおかずがちょっとずつ乗るランチだったので、少なくとも6種類×20名ほどの準備をしようと思うと、1時間や2時間では終わりませんでした。
キッチンがオープンということもあって、営業時間中に休憩を取ることができず、閉店後にようやく座った途端疲れが襲ってきて仮眠することもありました。
そんな生活を送っていたので自分の時間はほとんどなかったし、「やりたいことをやっているのだから他のことは我慢して当然」という気持ちが強く、その根性だけで乗り切っていました。
ある日、おかずの仕込みを一つだけまるっきり忘れていたことがあり、慌てて開店前に準備をしました。
ギリギリで準備できて開店できた時、私はこう思いました。
「段取り大切、ちゃんと前日チェックをしないと」
ではなく、
「えっつ??意外に間に合うぞ。これ今度から朝できるかな??」
前日の仕込みで体がしんどくてモーニングを辞め、時間ができて少しゆっくり眠れると思っていましたが、そうではなく、そもそも早く帰って少し早めに出勤してやっても間に合う作業がたくさんあることにようやく気づきました。
それからメニューの見直しや、作業の振り返りを続け、今は殆どの準備を出勤してからやっています。
排水溝など大きな清掃がある日以外は閉店から1時間半以内には店を出るようになり、自宅に帰る時間が早くなり、入浴の時間が長くなり、値落ちはなくなり、さほど疲れを持ち越さないようになりました。
でも、これ「準備は朝がいいよ」ってことを言いたいわけではないのです。
お店で起こる作業一つ一つ、「これが当たり前」だと思わず、もっと時間は短くできないか、やる時間はこれでいいのか、そもそもが必要な作業なのか、考えることって大切だなと思います。
私が閉店後に準備をしていたのは、理由があったわけではなく、
それが当たり前だと思っていたから。
私がアルバイトをしていたどの飲食店でも、前日夜に翌日の準備をしていたからです。
開店前に準備をするため、前日の寝る前に「やり残しがある」という気ぜわしい気持ちはありますし、時間にさほど余裕がない分
「あ、やってしまった!!!」ってこともあって、
完璧主義を求める方には不向きかもしれません。
でも、ひとりで営業する店はたくさんスタッフのいるお店とは抱える作業の量もスケジューリングも全く違うと思うし、どちらを選ぶかはやって見ないとわかりません。
色々トライして欲しいです。
カフェを営業することは確かにあなたのやりたかったことではあるだろうけど、そのために何かを犠牲にする必要もないし、
「好きなことやってるんだから我慢」て必要も全く無いです。
好きなことやってるんだから何もかも我慢なんかせず好きなようにやるのです。
私はこの夏、2週間のお休みを取ります。
自営業は「自由業」
当たり前に縛られていたら永遠に自由はやってきません。
いまむらみちよ
カフェ開業のこと、カフェオーナーとしての日常など勝手に音声で配信しています。
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