無駄なことを頑張る人間は嫌いじゃない
自分は過去に、無駄なことを頑張る人間だった時期がありました。
甲子園を目指す高校球児だったあの時期。
平均より少しだけ設備が整っていて、
平均より少しだけ部員が多くて、
平均より少しだけ強い公立の学校で、
本気で甲子園に行けると信じて疑わず練習に明け暮れたあの時期。
練習が大変ではあったけど、仲間と成長を実感できることが楽しくて仕方がなくて、強豪とも競り合える試合を何度も繰り返して、もしかしたら、もしかしたら本当に甲子園に手が届くかもしれないと思えるようになって。
でも結果的には、甲子園に行ける可能性なんて1%もなかったし、夏前に怪我をしてベンチにも入れなかった。
でも、小沢先生の言う無駄なことを頑張る人間だったあの時期が、人生の中で一番なにかに熱中していて輝いていたと思います。
一番かっこよかった時期だと思います。
それを踏まえて今の自分を俯瞰して見てみる。
自分の人生をより良くするためにはどうすればよいか考えて転職をして、
自分ができることや知識を増やすために勉強する時間を確保して、
やるべきことがやれたりやれなかったりを繰り返している。
心から熱中できるものを見つけられてはいないけど、転職前と比べると自分の人生について考える時間は大幅に増えたように思う。
今は、自分の人生、これからどんなストーリーを紡いでいこうか考えを巡らせ試行錯誤している期間。
仮に人生80歳までと考えるとまだ半分にも満たない。
この先10年後、20年後に振り返ったときに、ここ数年の悶々としている時期を無駄なことを頑張る人間だったなあ、でも輝いていたなあと思えるようになっていたらいいな。
今の時期があったからこそ、花開く今があるんだと
未来の自分が思えるような
そんな今を過ごしていきたい。
咲くかどうかは本人次第なのだから。